ビットコイン暴落の深層と広がる蓄積の動き|トランプ政権下初のクリプト特化銀行が認可

暗号資産市場では、ビットコイン(BTC)の急激な価格変動を巡り、その要因分析と投資家の動向に注目が集まっています。価格が一時6万ドル(約930万円)を下回る場面が見られましたが、これを絶好の「押し目買い」の機会と捉える層も現れ、蓄積の動きが加速しています。一方、米国では新政権下での規制緩和を象徴するような新たな銀行免許の付与が報じられるなど、制度面での進展も確認されました。本日は、市場の分析から最新の金融インフラ、技術動向まで重要なニュースを整理してお届けします。

目次

ビットコイン暴落の要因分析と押し目買いの加速

ビットコインの価格急落を受け、市場関係者の間ではその背景を探る動きが活発化しています。同時に、下落局面で買い向かう投資家の実態も浮き彫りになってきました。

暴落を引き起こした3つの主要説

ビットコインが一時6万ドル(約930万円)を割り込むなど、直近の鋭い売り込みの背景として、主に以下の3つの要因が浮上しています。

  • 香港ヘッジファンド説:香港を拠点とするヘッジファンドが、ビットコインに対して過度なレバレッジをかけたポジションを保有しており、その清算が価格下落の主要なトリガーになったとする見方です。
  • モルガン・スタンレー(Morgan Stanley / モルガン・スタンレー)説:大手金融機関に関連する動きが市場の警戒感を強めたとする説です。
  • マイナー売却説:ビットコインマイナーが保有分を市場で売却したことが、供給過多を招いた可能性が指摘されています。

広範な層による蓄積の開始

価格の調整が進む一方で、昨年11月下旬以来初めて、幅広い規模の保有層でビットコインの蓄積(買い集め)が広がっていることがデータから示されました。今回の急落を一時的な調整と見なし、長期的な視点で押し目買いを行う投資家が増加しています。また、仮想通貨調査会社ケーサーティー(K33 / ケーサーティー)の分析によれば、東証グロース上場のクラビア(Kurabia / クラビア)株式会社による全ビットコイン売却といった材料が注目を集める中でも、市場全体の関心は依然として高い水準を維持しています。

金融インフラの新展開|米国初の専門銀行誕生と伝統的金融の参入

暗号資産と伝統的金融(TradFi)の境界線がさらに曖昧になるような、象徴的なニュースが相次いでいます。

トランプ政権下で初のエレボール銀行(Erebor Bank)認可

米国では、トランプ第2期政権下で初となる新設のナショナルバンク免許が、エレボール銀行(Erebor Bank / エレボール銀行)に付与されました。同行は暗号資産やハイテク分野に特化したスタートアップであり、政府がこのような専門銀行の設立を認めたことは、米国の規制環境がより親和的な方向へシフトしていることを示唆しています。

ロシア最大手ズベルバンク(Sberbank)の融資サービス

ロシア最大の銀行であるズベルバンク(Sberbank / ズベルバンク)は、企業顧客を対象に暗号資産を担保とするローンの提供に向けて動き出しました。ロシアの中央銀行と連携して規制整備を進める方針であり、伝統的な銀行がデジタル資産を担保として正式に受け入れる重要な一歩となります。

ウィズダムツリー(WisdomTree)の戦略

運用資産残高1,500億ドル(約23兆2,500億円、1ドル155円換算)を誇る米資産運用大手ウィズダムツリー(WisdomTree / ウィズダムツリー)のCEOは、暗号資産がいまや同社にとっての「中核ビジネス」であると言明しました。機関投資家にとって、デジタル資産はもはや無視できない主要なビジネス領域へと昇華しています。

技術革新とエコシステムの国際展開

レイヤー2の技術進化や、各プロジェクトの国際的な認可取得も進んでいます。

ベース(Base)の新規格ERC-8004対応

コインベース(Coinbase)が支援するレイヤー2ネットワークのベース(Base / ベース)は、新規格「ERC-8004」にL2として初めて対応しました。この規格は、AIエージェントがオンチェーンでトラストレスな相互作用を行うためのもので、AIによる自律的な経済活動(AI経済)の実現を技術的に強力に支援します。

主要銘柄の動向とブータンの動向

  • リップル(Ripple / リップル):ルクセンブルクでの認可を取得し、欧州市場でのプレゼンスを強化しています。
  • ソラナ(Solana / ソラナ):2026年の目標価格が引き下げられるなど、市場の評価に一部変化が見られます。
  • ブータン王国:同国が保有するビットコインを売却する可能性に関するニュースが、投資家の間で関心を集めました。

セキュリティの警鐘|レンチ攻撃の増加

暗号資産の普及に伴い、デジタル上の攻撃だけでなく物理的な脅威も深刻化しています。

暗号資産を奪う目的で、物理的な暴力を伴う「レンチ攻撃(wrench attacks)」が2025年に前年比で75パーセント増加したという衝撃的なデータが報告されました。デジタルウォレットのセキュリティを固めるだけでなく、多額の資産を保有していることを他者に悟られないようにするなど、身体的な安全確保に対する意識がこれまで以上に求められています。

おわりに

本日の市場は、ビットコイン暴落の要因を冷徹に分析しつつ、その裏で進む強力な押し目買いの動きを捉える一日となりました。エレボール銀行(Erebor Bank)の認可やズベルバンク(Sberbank)の参入は、市場がどれほど冷え込んでも、インフラの構築は止まらないことを証明しています。また、AIエージェントの自律化を助けるERC-8004への対応など、技術は常に次の時代を見据えて進化し続けています。

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