金46年ぶり・銀40%大暴落もBTC反転上昇50万円幅|ウォーシュ氏FRB議長正式指名、クジラ蓄積2024年以来最高|テザー純利益1.5兆円、ノルウェー政府系BTC間接保有1.5倍|ハッシュレート2021年来下落【1月31日】


2026年1月31日、金融市場は歴史的な混乱の中から回復の兆しを見せました。前日に史上最高値から急落した金(ゴールド)が46年ぶりの急落率を記録し、銀(シルバー)は一時40%もの大暴落を記録しました。金市場では1日で5.5兆ドル(約853兆円)規模の時価総額変動が発生し、ビットコイン総時価総額の3倍以上に相当する歴史的なボラティリティを記録しました。銀とイーサリアム(ETH)市場では合計446億円の大量清算が発生し、金・ビットコイン以上の規模となりました。一方、ビットコイン(BTC)は前日の8万1,000ドル(約1,256万円)からの急落後、トランプ米大統領による連邦準備制度理事会(FRB)次期議長の指名を受けて反転上昇し、24時間比で一時約50万円幅の上昇を記録しました。トランプ大統領はケビン・ウォーシュ(Kevin Warsh)氏をFRB議長に正式指名し、同氏はビットコインを「新世代の金」と表現し肯定的な見解を示してきた人物です。市場分析では、ビットコインのクジラ(大口保有者)蓄積が2024年以来の最高水準に到達し、JPモルガン(JPMorgan)のアナリストがビットコイン先物は売られ過ぎている一方で金・銀の先物が買われ過ぎた領域に入ったと分析しました。ビットコイン価格指標が極端な割安水準に達し、調整局面が終盤に近い可能性も示唆されています。ステーブルコイン最大手テザー(Tether)は2025年の純利益が1.5兆円超に達し、USDT準備資産の金は2.7兆円に達しました。ノルウェーの政府系ファンドによるビットコイン間接保有が2025年に約150%増加し9,573BTC相当数に達しました。一方、米国の冬の嵐でビットコインのハッシュレート(採掘速度)が2021年以来の大幅下落を記録し、マイナー流出で弱気見通しが強まっています。本稿では、金銀大暴落とビットコイン反転、ウォーシュ氏FRB議長指名、ビットコイン市場分析、テザー業績、ノルウェー政府系ファンド、ハッシュレート下落、企業・規制動向について詳しく解説します。


目次

金46年ぶり急落、銀40%大暴落、ビットコイン反転上昇50万円幅

金が46年ぶりの急落率を記録

ビットコインは31日、トランプ米大統領による連邦準備制度理事会次期議長の指名を受け、金融市場全体が動揺したことから一時急落しました。その後は買い戻しが優勢となり反転し、24時間比で一時約50万円幅の上昇を記録しました。

金の急落詳細:

  • 46年ぶりの急落率: 金価格は前日の史上最高値5,600ドル(約868万円)から急落し、46年ぶりの急落率を記録しました。1980年のハント兄弟による銀市場操作事件以来の急落です。金融市場全体が混乱しました。
  • 1日で5.5兆ドルの時価総額変動: 金市場において、歴史上最大となる1日5.5兆ドル(約853兆円)規模の時価総額の変動が記録されました。米国東部時間の午前9時30分から午後4時までのわずか6.5時間の間に、ビットコイン総時価総額の3倍以上に相当する変動が発生しました。2008年金融危機を超える価格変動です。
  • 買われ過ぎから調整: JPモルガンのアナリストが、金と銀の先物が買われ過ぎた領域に入ったと分析していました。過熱感から急速に調整が入りました。
  • キャシー・ウッド氏の警告が的中: アーク・インベスト(ARK Invest)のキャシー・ウッド(Cathie Wood)CEOが前日に金価格の大幅下落リスクを警告していました。金の時価総額対M2比率が171%の史上最高値を記録し、バブル状態だと指摘していました。その警告が現実になりました。

銀が40%の大暴落を記録

銀価格が121ドル(約1万8,753円)から73ドル(約1万1,319円)へと急落し、わずかな期間で約40%もの価値を失う歴史的な暴落を記録しました。金やビットコインでも大きな価格変動が観測されていましたが、銀の下落率はこれらを大きく上回りました。

銀暴落の詳細:

  • 40%の大暴落: 銀価格は前日の史上最高値121ドルから一時73ドルまで急落し、約40%の下落を記録しました。史上最大級の暴落です。
  • 446億円の大量清算: 銀とイーサリアム市場において、直近24時間の清算額ランキングで上位2位を占めるという異例の事態が発生しました。伝統的資産と暗号資産の両市場が連動して激しく動く中、レバレッジポジションの大量清算が発生しました。合計446億円の清算で、金・ビットコイン以上の規模です。
  • 供給ショック発生: オーストラリアのパース造幣局(The Perth Mint)が銀地金の販売を一時停止することを決定しました。世界的な銀需要の急増に伴うバックログの解消が目的であり、2026年版カンガルー1オンス銀貨の卸売注文が対象です。供給不足が懸念されています。
  • BTCに注目集まる: 銀の供給ショックにより、代替資産としてビットコインに注目が集まっています。実物資産である金銀の供給制約に対し、ビットコインは2,100万BTCという絶対的な上限があり、供給ショックのリスクがありません。

ビットコイン、反転上昇で50万円幅の上昇

ビットコインは前日の急落から反転し、24時間比で一時約50万円幅の上昇を記録しました。トランプ大統領によるFRB次期議長指名が好感されました。

ビットコイン反転上昇の要因:

  • ウォーシュ氏指名を好感: トランプ大統領がビットコイン肯定派のケビン・ウォーシュ氏をFRB議長に正式指名したことが好感されました。同氏はビットコインを「新世代の金」と表現し、政策監視役として肯定的な見解を示してきました。
  • 売られ過ぎから反発: JPモルガンのアナリストがビットコイン先物は売られ過ぎていると分析しました。過度な売りから反発が入りました。
  • 割安水準: ビットコイン価格指標が極端な割安水準に達しました。典型的な価格指標が過去最低水準を更新したことで、調整局面が「終わりに近い」可能性があると分析されています。
  • クジラの買い増し: 1,000BTCから1万BTCを保有するビットコインのクジラの残高変動データが、大口投資家の行動に明確な構造的変化を示しています。クジラ蓄積が2024年以来の最高水準に到達しました。大口投資家が底値で買い増ししています。

時価総額ランキングで一時11位に後退

ビットコインの急反落により時価総額で世界10大資産の順位から一時的に外れました。時価総額は約1.65兆ドル(約256兆円)で世界11位となっています。金と銀が時価総額首位争いを繰り広げる中、ビットコインは順位を下げました。しかし、反転上昇により順位を回復する可能性があります。


トランプ大統領、ウォーシュ氏を次期FRB議長に正式指名

ビットコイン肯定派のウォーシュ氏を正式指名

トランプ米大統領がケビン・ウォーシュ氏を連邦準備制度理事会議長に正式に指名しました。同氏はビットコインを新世代の金と表現し、政策監視役として肯定的な見解を示してきました。

ウォーシュ氏の経歴とビットコイン観:

  • 元FRB理事: ウォーシュ氏は2006年から2011年までFRB理事を務めました。金融危機時にFRBの政策決定に関与しました。若くしてFRB理事に就任し、将来の議長候補として期待されていました。
  • ビットコインを「新世代の金」と評価: ウォーシュ氏は過去にビットコインに好意的な発言をしています。ビットコインを「新世代の金(new generation’s gold)」と表現し、デジタル時代の価値保存手段として評価しました。政策監視役として肯定的な見解を示してきました。
  • 量的緩和に批判的: ウォーシュ氏は量的緩和(QE)に批判的でした。2008年の金融危機後、FRBは大規模なQEを実施しましたが、ウォーシュ氏はQEの副作用を懸念していました。インフレリスク、資産バブル、金融システムの脆弱性などを指摘していました。
  • 金利政策のスタンス: ウォーシュ氏は利下げに慎重な姿勢です。インフレを抑制するためには、高金利を維持する必要があると考えています。タカ派(金融引き締めを重視する立場)として知られています。

市場への影響

ウォーシュ氏の指名により、金融市場全体が動揺しました。前日は流動性引き締め懸念から市場が急落しましたが、31日は反転上昇しました。

市場の反応:

  • 前日は流動性引き締め懸念: 30日、ウォーシュ氏が次期FRB議長に指名される可能性が報じられたことで、市場は流動性引き締めを警戒しました。ビットコインは8万1,000ドルまで急落し、金・銀も史上最高値から急落しました。
  • 31日は反転上昇: 31日、トランプ大統領がウォーシュ氏を正式に指名したことで、不確実性が解消されました。ビットコインは反転上昇し、50万円幅の上昇を記録しました。金・銀は引き続き調整局面ですが、ビットコインは買い戻しが優勢となりました。
  • ビットコイン肯定派の就任: ウォーシュ氏がビットコイン肯定派であることは、長期的にはビットコインにとってポジティブです。FRB議長がビットコインを「新世代の金」と評価していることは、機関投資家の参入を促進します。規制環境も改善する可能性があります。

上院での承認プロセス

ウォーシュ氏の指名は、上院での承認プロセスが必要です。現議長のジェローム・パウエル(Jerome Powell)氏の後任人事を巡り、上院での承認プロセスが本格化することになります。共和党が上院で多数を占めており、承認される可能性が高いです。


ビットコイン市場分析:クジラ蓄積、先物売られ過ぎ、テクニカル

クジラ蓄積が2024年以来の最高水準に到達

1,000BTCから1万BTCを保有するビットコインのクジラの残高変動データが、大口投資家の行動に明確な構造的変化を示していると、クリプトクアント(CryptoQuant)のアナリストが分析しました。

クジラ蓄積の詳細:

  • 2024年以来の最高水準: クジラ蓄積が2024年以来の最高水準に到達しました。大口投資家がビットコインを積極的に買い増ししています。価格が下落している局面で買い増しを進めています。
  • 構造的変化: クリプトクアントのアナリストは、クジラの残高変動データが大口投資家の行動に明確な構造的変化を示していると分析しました。従来は価格上昇時に買い、下落時に売る傾向がありました。しかし、現在は価格下落時に買い増す傾向が強まっています。長期保有を目的とした買いです。
  • 底値での蓄積: クジラは底値でビットコインを蓄積しています。8万ドル台での買い増しは、長期的な価格上昇を見込んだ戦略的な投資です。

ビットコイン先物は売られ過ぎ、金・銀は買われ過ぎ

JPモルガンのアナリストがビットコイン先物は売られ過ぎている一方で、金と銀の先物が買われ過ぎた領域に入ったと分析しました。金銀価格は暴落しています。

先物市場の分析:

  • BTC先物売られ過ぎ: ビットコイン先物市場では、売りポジションが過剰に積み上がっています。RSI(相対力指数)などのテクニカル指標が売られ過ぎ領域に入っています。売られ過ぎからの反発が期待されます。
  • 金・銀先物買われ過ぎ: 金と銀の先物市場では、買いポジションが過剰に積み上がっていました。買われ過ぎ領域に入り、調整が入りました。金銀価格の暴落は、買われ過ぎからの調整です。
  • 逆相関: ビットコインと金銀が逆相関の動きを示しています。金銀が売られる一方、ビットコインが買われています。資金が金銀からビットコインに流れる可能性があります。

ビットコイン価格指標が極端な割安水準に

ビットコインは、典型的な価格指標が過去最低水準を更新したことで、調整局面が「終わりに近い」可能性があると分析されています。

割安水準の詳細:

  • MVRV比率が低水準: MVRV比率(Market Value to Realized Value)が低水準に達しました。MVRV比率は、ビットコインの時価総額を実現価値で割った指標です。1.0を下回ると割安とされます。現在は過去最低水準に近い水準です。
  • 過去最低水準更新: 典型的な価格指標が過去最低水準を更新しました。2022年の弱気相場の底を下回る水準です。極端な割安状態です。
  • 調整局面終盤の可能性: 極端な割安水準に達したことで、調整局面が終盤に近い可能性があります。過去のサイクルでは、MVRV比率が低水準に達した後、価格が反転上昇しています。

テクニカル分析:8万ドル維持が焦点

ビットコインの重要水準である8万ドル(約1,240万円)を維持できなければ、テクニカルチャートはビットコインおよびアルトコインのさらなる下落を示唆しています。

テクニカル分析:

  • 8万ドルが重要サポート: 8万ドルは心理的な節目であり、重要なサポート水準です。8万ドルを維持できれば、反転上昇の可能性があります。割り込めば、さらなる下落が予想されます。
  • ダブルデスクロス形成: ビットコインは9万ドルから急転直下し、ダブルデスクロス(短期・中期移動平均線が長期移動平均線を下抜ける)を形成しました。弱気のシグナルです。
  • マイニングコストが示す下値水準: ビットコイン1枚をマイニングするための電力コストを追跡する指標が、強気派に警告を発しています。マイニングコストは約6万ドル(約930万円)とされています。6万ドルが下値目途です。「マイナー流出」と呼ばれる動きが、弱気な見通しに拍車をかけています。

イーサリアムは2,500ドルに向かう可能性

イーサリアムは2,800ドル(約434万円)の重要なサポートを割り込んだことで、さらなる急落に直面する可能性が浮上しています。テクニカルチャートとオンチェーンデータはいずれも、下落トレンドが継続する可能性を示唆しています。2,500ドル(約387.5万円)に向かう可能性があるとアナリストは指摘しています。

XRPは1.70ドルへ急落

リップル(XRP)は約1.72ドル(約267円)で取引されており、過去24時間で大幅な下落を記録しています。年初の2.30ドル(約357円)超えから一転、テクニカル面では複数の弱気シグナルが点灯しており、投資家の間ではさらなる下落への警戒感が高まっています。デッドクロス(短期移動平均線が長期移動平均線を下抜ける)が下落を加速させています。


テザー2025年純利益1.5兆円超、USDT準備資産の金2.7兆円

テザー、2025年純利益100億ドル超

世界最大のステーブルコインUSDT(テザー)を発行するテザーは、2025年の純利益が前年から約30億ドル(約4,650億円)減少した一方、米国債の保有額が過去最高水準に達したと報告しました。2025年の純利益は100億ドル(約1兆5,300億円)超に達しました。

テザーの業績詳細:

  • 純利益1.5兆円超: テザーは2025年の純利益が100億ドル超に達しました。同社が発行するステーブルコインUSDTの時価総額は約1,400億ドル(約21兆7,000億円)です。巨大な収益を上げています。
  • 前年比30億ドル減: 2024年の純利益は約130億ドル(約2兆150億円)でした。2025年は約30億ドル減少しました。暗号資産市場の低迷、競合の台頭などが影響しました。
  • 収益源: テザーの主な収益源は、USDT準備資産の運用益です。米国債、社債、金などを保有し、その利息収入を得ています。金利が高水準で推移しており、運用益が大きいです。

USDT準備資産の金は2.7兆円

テザーのUSDT準備資産には、金が含まれています。金保有額は約2.7兆円に達しました。

金準備資産の詳細:

  • 金2.7兆円: テザーは、USDT準備資産として約175億ドル(約2兆7,000億円)相当の金を保有しています。1月29日報道の通り、テザーは約140トン(約3兆7,000億円相当)の金を保有していますが、USDT準備資産としては約2.7兆円です。差額は自己資本または他のステーブルコイン(XAUTなど)の準備資産です。
  • 米国債保有額過去最高: 米国債の保有額が過去最高水準に達しました。テザーは米国債を大量に保有しており、米国政府にとって重要な債券保有者となっています。一部の国家を上回る規模です。
  • 準備資産の多様化: テザーは準備資産を多様化しています。米国債、社債、金、ビットコインなどを保有しています。リスク分散を図っています。

ステーブルコイン市場の競争激化

テザーの純利益が減少した背景には、ステーブルコイン市場の競争激化があります。

競争激化の要因:

  • USDC、USDPの台頭: サークル(Circle)のUSDC、パクソス(Paxos)のUSDPなどが市場シェアを拡大しています。規制対応、透明性などで優位に立っています。
  • フィデリティなど大手参入: 資産運用大手フィデリティが独自ステーブルコインを来月投入する計画です。大手金融機関の参入により、競争がさらに激化します。
  • 規制強化: ステーブルコイン規制が強化されています。透明性、準備資産の保全などが求められています。規制対応コストが増加しています。

ノルウェー政府系ファンド、BTC間接保有1.5倍増

ビットコイン間接保有が約150%増加

ノルウェーの政府系ファンドによるビットコイン間接保有が2025年に約150%増加し、9,573BTC相当数に達しました。ストラテジー(Strategy、旧マイクロストラテジー)やメタプラネットなどビットコイン保有企業への投資を通じて拡大しています。

ノルウェー政府系ファンドのBTC保有詳細:

  • 9,573BTC相当: ノルウェーの政府系ファンド(Government Pension Fund Global、GPFG)によるビットコイン間接保有が9,573BTC相当に達しました。現在のビットコイン価格(約8万4,000ドル)で計算すると、約8億400万ドル(約1,247億円)相当です。
  • 約150%増加: 2024年末時点では約3,800BTC相当でした。2025年に約150%増加しました。ビットコイン保有企業への投資を通じて保有量が拡大しています。
  • 間接保有: ノルウェー政府系ファンドは、ビットコインを直接保有していません。ストラテジー、メタプラネット、テスラ(Tesla)、マイクロストラテジー(現ストラテジー)などビットコイン保有企業の株式を保有することで、間接的にビットコインを保有しています。
  • 世界最大級のファンド: ノルウェー政府系ファンドは、世界最大級のソブリン・ウェルス・ファンド(政府系ファンド)です。運用資産総額は約1.6兆ドル(約248兆円)です。同ファンドがビットコインへのエクスポージャーを増やしていることは、機関投資家のビットコイン投資拡大を示しています。

機関投資家の間接保有拡大

ノルウェー政府系ファンドのように、機関投資家がビットコイン保有企業への投資を通じて間接的にビットコインを保有する動きが広がっています。

間接保有拡大の背景:

  • 規制の制約: 一部の機関投資家は、規制の制約によりビットコインを直接保有できません。年金基金、保険会社などは、ビットコインへの直接投資が制限されています。
  • 間接保有で規制回避: ビットコイン保有企業の株式を保有することで、規制を回避しながらビットコインへのエクスポージャーを得られます。
  • ビットコイン保有企業の増加: ストラテジー、メタプラネット、テスラなどビットコインを財務資産として保有する企業が増加しています。機関投資家の投資機会が拡大しています。

ハッシュレート2021年以来の下落、マイナー流出で弱気見通し

米国の冬の嵐でハッシュレート急落

米国の冬の嵐でビットコインのハッシュレートが2021年以来の大幅下落を記録しました。ビットコイン価格の下落と合わせ、マイニング企業が受け取る報酬は急減しています。

ハッシュレート下落の詳細:

  • 2021年以来の下落幅: ビットコインのハッシュレート(採掘速度)が2021年以来の大幅下落を記録しました。2021年5月、中国がビットコインマイニングを禁止し、ハッシュレートが急落しました。今回は米国の冬の嵐が原因です。
  • 冬の嵐の影響: 米国で冬の嵐が発生し、テキサス州などでマイニング施設が停電しました。電力供給が途絶え、マイニング機器が停止しました。ハッシュレートが急落しました。
  • 報酬急減: ビットコイン価格の下落と合わせ、マイニング企業が受け取る報酬は急減しています。ビットコイン価格が8万ドル台に下落し、マイニング報酬の価値が減少しました。電力コストが高い中、収益性が悪化しています。

マイナー流出で弱気見通し強まる

ビットコイン1枚をマイニングするための電力コストを追跡する指標が、強気派に警告を発しています。「マイナー流出」と呼ばれる動きが、弱気な見通しに拍車をかけています。

マイナー流出の詳細:

  • マイニングコストが示す下値水準: ビットコイン1枚をマイニングするための電力コストは約6万ドル(約930万円)とされています。ビットコイン価格がマイニングコストを下回れば、マイナーは赤字になります。6万ドルが下値目途です。
  • マイナー流出: 収益性が悪化する中、一部のマイナーがビットコインを売却して資金を確保しています。マイナー流出と呼ばれる動きです。マイナーの売りが市場に圧力をかけています。
  • 弱気見通し: マイナー流出は、弱気な見通しに拍車をかけています。マイナーは通常、ビットコインを売却せずに保有します。売却が増えていることは、マイナーが先行き不安を感じていることを示しています。

長期的には健全な調整

一方、ハッシュレートの下落やマイナー流出は、長期的には健全な調整と捉えることもできます。

健全な調整の理由:

  • 非効率なマイナーの退出: 収益性が悪化する中、非効率なマイナーが退出します。効率的なマイナーが生き残ります。業界全体の効率性が向上します。
  • ハッシュレートの再上昇: 冬の嵐が収まれば、ハッシュレートは再び上昇します。マイニング難易度が調整され、収益性が改善します。
  • 底値の形成: マイナー流出により、ビットコイン価格の底値が形成される可能性があります。マイナーの売りが一巡すれば、価格が反転上昇します。

ヴィタリック、イーサリアム発展のため69億円拠出

イーサリアム共同創設者が69億円拠出

イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、イーサリアムの発展のために69億円相当のETHを拠出すると発表しました。ステーキングで長期的に資金を増やしていくことも探っていると説明しました。

ヴィタリック氏の拠出詳細:

  • 69億円相当のETH: ヴィタリック氏は、約2万5,000ETH(約69億円相当、1ETH=約2,760ドル)を拠出すると発表しました。自身のETH保有量の一部を拠出します。
  • イーサリアムの発展: 拠出資金は、イーサリアムの発展のために使われます。研究開発、セキュリティ監査、コミュニティ支援などに充当されます。
  • ステーキングで資金増: ヴィタリック氏は、ステーキングで長期的に資金を増やしていくことも探っていると説明しました。拠出したETHをステーキングし、ステーキング報酬を得ます。その報酬を再びイーサリアムの発展に充当します。持続可能な資金供給モデルです。

イーサリアム・ファウンデーションの資金強化

ヴィタリック氏の拠出は、イーサリアム・ファウンデーション(Ethereum Foundation)の資金を強化します。

資金強化の意義:

  • 研究開発の加速: 資金が増えることで、研究開発を加速できます。イーサリアムの技術革新が促進されます。スケーラビリティ、セキュリティ、ユーザビリティなどの改善が進みます。
  • セキュリティ強化: セキュリティ監査、脆弱性の発見などに資金を投入できます。イーサリアムの安全性が向上します。The DAOセキュリティ基金(320億円)と合わせ、セキュリティ強化が進みます。
  • コミュニティ支援: 開発者、研究者、コミュニティへの支援を拡大できます。エコシステムが発展します。

企業動向:クラーケンSPAC上場、SoFi暗号資産事業、メタプラネット

クラーケン関連SPAC、533億円のIPO完了

暗号資産取引所クラーケン(Kraken)の関連SPAC(特別買収目的会社)が3億4,500万ドル(約533億円)のIPO(新規株式公開)を完了しました。ナスダックに上場し、取引を開始しました。

クラーケンSPAC上場の詳細:

  • 533億円のIPO: クラーケン関連SPACが3億4,500万ドルのIPOを完了しました。ナスダック(NASDAQ)に上場しました。ティッカーシンボルは未公表です。
  • SPAC合併: SPACは、将来的にクラーケンと合併する予定です。SPAC合併により、クラーケンは上場企業になります。従来のIPOよりも迅速に上場できます。
  • 暗号資産取引所の上場: 暗号資産取引所の上場が相次いでいます。コインベース(Coinbase)は2021年に上場しました。ビットゴー(BitGo)も上場しました。業界の成熟を示しています。

SoFi、初の四半期売上高10億ドル達成

米SoFi(ソーファイ)が2025年10~12月期に初の四半期売上高10億ドル(約1,550億円)を達成しました。ステーブルコイン発行やビットコインライトニングを利用した送金サービス展開など、暗号資産事業を本格化しています。

SoFiの暗号資産事業:

  • 四半期売上高10億ドル: SoFiは2025年10~12月期に初の四半期売上高10億ドルを達成しました。ネオバンク(デジタル銀行)として成長しています。
  • ステーブルコイン発行: SoFiはステーブルコインを発行しています。送金、決済などに利用されます。暗号資産事業を本格化しています。
  • ビットコインライトニング送金: ビットコインのライトニングネットワーク(Lightning Network)を利用した送金サービスを展開しています。低コスト、高速な送金が可能です。

メタプラネット、3月に大型イベント開催

株式会社メタプラネットとBitcoin Japan(ビットコイン・ジャパン)は3月25日に「JAPAN BITCOIN FUTURE FORUM(ジャパン・ビットコイン・フューチャー・フォーラム)」をぴあアリーナMM(横浜市)で開催します。

メタプラネットイベントの詳細:

  • 3月25日開催: 「JAPAN BITCOIN FUTURE FORUM」を3月25日に開催します。同日は第27期定時株主総会も開催されます。
  • テーマは「日本の国家戦略とBTCの未来」: イベントのテーマは「日本の国家戦略とビットコインの未来」です。日本政府のビットコイン政策、企業のビットコイン戦略などが議論されます。
  • ぴあアリーナMM: 会場はぴあアリーナMM(横浜市)です。大規模な会場での開催は、株主・投資家の関心の高さを示しています。

SpaceXとTesla合併の可能性

イーロン・マスク(Elon Musk)氏が、SpaceX(スペースエックス)、Tesla(テスラ)、あるいはxAIを含む合併の可能性を検討していると報じられました。SpaceXとTeslaが合併すれば、2万BTC(約16.8億ドル、約2,604億円相当)の保有高になります。

合併の可能性:

  • 2万BTCの保有高: SpaceXは推定で約8,285BTCを保有しています。Teslaは約11,509BTCを保有しています(2021年に購入後、一部売却)。合併すれば、約2万BTCの保有高になります。
  • ビットコイン保有企業として: 合併により、ビットコイン保有企業としての存在感が増します。ストラテジーに次ぐ規模になります。
  • マスク氏の戦略: マスク氏は複数の企業を経営しています。シナジー効果を狙い、合併を検討している可能性があります。

規制・政治動向:ホワイトハウス会合、JPモルガンCEO対立、ロシア

ホワイトハウスが暗号資産と銀行業界の会合開催

ホワイトハウスが暗号資産業界と銀行業界の幹部を集めた会合を開催し、停滞している暗号資産法案の前進策を協議する予定です。

ホワイトハウス会合の詳細:

  • 2月3日開催: 1月29日報道の通り、ホワイトハウスは2月3日に会合を開催する予定です。暗号資産業界と銀行業界の幹部が参加します。
  • ステーブルコイン利回り問題: 長引くステーブルコイン利回り問題を協議します。CLARITY法案第404条は、ステーブルコイン保有者への報酬提供ルールを定めています。銀行業界は反対していますが、暗号資産業界は支持しています。意見が割れています。
  • 法案の前進策: 停滞している暗号資産法案(CLARITY法案など)の前進策を協議します。トランプ政権は暗号資産業界に友好的ですが、銀行業界との利害調整が必要です。

JPモルガンCEOがコインベースCEOを非難

JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)のジェイミー・ダイモン(Jamie Dimon)CEOが先週、スイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)の場で、コインベースのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEOに詰め寄り、米国議会で審議中のデジタル資産市場構造法案(CLARITY法案)を銀行が妨害していると嘘をつくのはやめろと強く非難していたと報じられました。

JPモルガンCEO対立の詳細:

  • ダボス会議で対立: ダイモンCEOとアームストロングCEOがダボス会議で対立しました。CLARITY法案を巡り、意見が対立しています。
  • 銀行が妨害していると批判: アームストロングCEOは、銀行業界がCLARITY法案を妨害していると批判しています。ステーブルコイン利回り条項に反対していると指摘しています。
  • ダイモンCEOが反論: ダイモンCEOは、銀行が妨害しているというのは嘘だと反論しました。銀行業界は預金流出を懸念しているだけで、法案自体に反対しているわけではないと主張しています。
  • 暗号資産と銀行業界の対立: 暗号資産業界と銀行業界の対立が鮮明になりました。両者の利害調整が法案成立の鍵です。

ロシア、暗号資産の法制度化進める

ロシアは、2027年7月1日までに暗号資産市場に対する包括的な規制枠組みを導入する計画です。適格投資家には購入上限がありませんが、一般投資家には4,000ドル(約62万円)の購入上限が設定されます。

ロシアの法制度化詳細:

  • 2027年7月1日までに法整備: ロシア中央銀行が2027年7月1日までに暗号資産規制の法整備を完了する計画です。包括的な規制枠組みを導入します。
  • 一般投資家は4,000ドル上限: 非適格投資家(一般投資家)は年間4,000ドルまで暗号資産を購入可能になります。前回報道(1月29日)の30万ルーブル(約50万円)から修正されました。購入上限が設定されます。
  • 適格投資家は上限なし: 適格投資家には購入上限がありません。機関投資家、富裕層などが該当します。
  • 国内決済は引き続き禁止: ロシア国内での暗号資産による決済は引き続き禁止されます。投資目的での保有のみ認められます。

その他の重要動向

バイナンス、2025年10月暴落調査報告を公表

バイナンスは2025年10月10日の暗号資産市場暴落に関する調査報告を公表し、2つのプラットフォーム障害の責任を認めました。しかし暴落の主因はマクロ経済要因とマーケットメーカーのリスク管理だったと主張しています。

バイナンス調査報告の詳細:

  • 2つのプラットフォーム障害: バイナンスは、2025年10月10日の暴落時に2つのプラットフォーム障害が発生したことを認めました。注文処理の遅延、システムエラーなどです。
  • 主因はマクロ経済要因: バイナンスは、暴落の主因はマクロ経済要因とマーケットメーカーのリスク管理だったと主張しています。プラットフォーム障害は副次的な要因です。
  • 責任を一部認める: バイナンスは、プラットフォーム障害の責任を認めました。システム改善を進めると表明しました。

エルサルバドル、金5,000万ドル購入

エルサルバドル中央準備銀行は2026年1月30日、5,000万ドル(約77.5億円)相当の金を新たに購入したと発表しました。今回の購入量は9,298トロイオンスに達し、同国の国際準備資産を強化・多様化する戦略の一環として実施されました。

エルサルバドルの金購入:

  • 金5,000万ドル購入: エルサルバドルは金5,000万ドル相当を購入しました。9,298トロイオンス(約289キログラム)です。
  • BTCと並行する二刀流戦略: エルサルバドルはビットコインを法定通貨として採用しています。同時に、金も準備資産として保有します。二刀流戦略です。
  • 準備資産の多様化: 準備資産を多様化することで、リスクを分散します。ビットコイン、金、ドルをバランスよく保有します。

金の6カ月連続上昇とビットコイン

ビットコインは、金に対して月足で6カ月連続の下落となる見通しです。このパターンは、2019年から2020年にかけて見られたサイクルとの類似点があります。

2019年サイクルとの類似点:

  • 6カ月連続で金に対して下落: ビットコインは金に対して月足で6カ月連続の下落となる見通しです。金が上昇する一方、ビットコインは停滞しています。
  • 2019年サイクル: 2019年から2020年にかけて、同様のパターンが見られました。金が上昇し、ビットコインは停滞しました。その後、2020年後半からビットコインが急騰しました。
  • 歴史は繰り返す: 2019年サイクルと類似していることから、今後ビットコインが急騰する可能性があります。歴史は繰り返す可能性があります。

ソラナJupiter、マレーシアで大型祭典

ソラナエコシステムを牽引するプロジェクト「Jupiter(ジュピター)」は、マレーシアのクアラルンプールにてイベント「CatLumpurr ’26」を開催しました。誰でも使えるDeFi体験を訴求しました。

Jupiterイベントの詳細:

  • CatLumpurr ’26: Jupiterはマレーシアのクアラルンプールでイベント「CatLumpurr ’26」を開催しました。大型祭典です。
  • DeFi体験の訴求: 誰でも使えるDeFi(分散型金融)体験を訴求しました。Jupiterは、ソラナチェーン上で機能するDEXアグリゲーター(分散型取引所アグリゲーター)です。複数のDEXから最適な価格を見つけて取引を実行します。
  • ソラナエコシステムの成長: Jupiterイベントは、ソラナエコシステムの成長を示しています。ソラナは高速・低コストのブロックチェーンとして人気が高まっています。

おわりに

2026年1月31日、金融市場は歴史的な混乱の中から回復の兆しを見せました。前日に史上最高値から急落した金が46年ぶりの急落率を記録し、銀は一時40%もの大暴落を記録しました。金市場では1日で5.5兆ドル規模の時価総額変動が発生し、ビットコイン総時価総額の3倍以上に相当する歴史的なボラティリティを記録しました。銀とイーサリアム市場では合計446億円の大量清算が発生し、金・ビットコイン以上の規模となりました。銀の供給ショックも発生し、パース造幣局が銀地金の販売を一時停止しました。一方、ビットコインは前日の8万1,000ドルからの急落後、トランプ米大統領によるFRB次期議長の指名を受けて反転上昇し、24時間比で一時約50万円幅の上昇を記録しました。トランプ大統領はビットコイン肯定派のケビン・ウォーシュ氏をFRB議長に正式指名し、同氏はビットコインを「新世代の金」と表現し肯定的な見解を示してきました。市場分析では、ビットコインのクジラ蓄積が2024年以来の最高水準に到達し、JPモルガンのアナリストがビットコイン先物は売られ過ぎている一方で金・銀の先物が買われ過ぎた領域に入ったと分析しました。ビットコイン価格指標が極端な割安水準に達し、調整局面が終盤に近い可能性も示唆されています。ステーブルコイン最大手テザーは2025年の純利益が1.5兆円超に達し、USDT準備資産の金は2.7兆円に達しました。米国債保有額は過去最高水準となり、同社の財務基盤の強さを示しています。ノルウェーの政府系ファンドによるビットコイン間接保有が2025年に約150%増加し9,573BTC相当数に達しました。世界最大級のソブリン・ウェルス・ファンドがビットコインへのエクスポージャーを増やしていることは、機関投資家のビットコイン投資拡大を示しています。一方、米国の冬の嵐でビットコインのハッシュレートが2021年以来の大幅下落を記録し、マイナー流出で弱気見通しが強まっています。マイニングコストは約6万ドルとされており、下値目途として意識されています。イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、イーサリアムの発展のために69億円相当のETHを拠出すると発表し、ステーキングで長期的に資金を増やしていくことも探っていると説明しました。The DAOセキュリティ基金と合わせ、イーサリアムの資金基盤が強化されています。企業動向では、クラーケン関連SPACが533億円のIPOを完了してナスダックに上場し、SoFiが初の四半期売上高10億ドルを達成して暗号資産事業を本格化し、メタプラネットが3月25日に「JAPAN BITCOIN FUTURE FORUM」を開催します。規制・政治動向では、ホワイトハウスが2月3日に暗号資産業界と銀行業界の会合を開催してステーブルコイン利回り問題を協議する予定です。JPモルガンCEOとコインベースCEOがダボス会議でCLARITY法案を巡り対立し、暗号資産と銀行業界の利害調整が課題となっています。ロシアは2027年7月1日までに暗号資産規制の法整備を完了する計画で、一般投資家には4,000ドルの購入上限が設定されます。その他では、バイナンスが2025年10月暴落調査報告を公表し、エルサルバドルが金5,000万ドルを購入してビットコインと並行する二刀流戦略を進め、ソラナのJupiterがマレーシアで大型祭典を開催しました。2026年1月31日は、金銀の歴史的暴落とビットコインの反転上昇という対照的な動きが見られた一日となりました。金が46年ぶりの急落率を記録し、銀が40%暴落する中、ビットコインは50万円幅の反転上昇を記録しました。トランプ大統領によるビットコイン肯定派ウォーシュ氏のFRB議長指名が好感され、市場心理が改善しました。クジラ蓄積が2024年以来の最高水準に到達し、先物が売られ過ぎ、価格指標が極端な割安水準に達していることから、調整局面が終盤に近い可能性があります。一方、ハッシュレート下落やマイナー流出など弱気要因もあり、8万ドルを維持できるかが焦点です。長期的には、テザーの巨額利益、ノルウェー政府系ファンドのBTC保有拡大、企業のビットコイン戦略継続、規制の明確化など、ポジティブな要素が揃っています。投資家は、短期的な価格変動に動揺せず、長期的な視点を持つことが重要です。金銀の暴落は過熱感からの調整であり、ビットコインの反転上昇は底値形成の可能性を示しています。歴史的には、金が上昇した後にビットコインが急騰するサイクルが見られます。2019年サイクルとの類似点から、今後ビットコインが急騰する可能性もあります。短期的な価格変動に左右されず、リスク管理を徹底し、余裕資金の範囲内で投資を行ってください。市場が激しく変動する時こそ、冷静な判断が求められます。ビットコインの長期的な価値を信じ、着実に資産形成を進めていきましょう。

  • URLをコピーしました!
目次