金5,000ドル突破、BTC 8.7万ドルで乖離拡大|メタプラネット1,046億円評価損、日本ETF 2028年解禁か|機関投資家7割が割安判断【1月26日暗号資産まとめ】

2026年1月26日、暗号資産市場は金価格との対比が鮮明になる展開となりました。金(ゴールド)が史上初めて1トロイオンスあたり5,000ドル(約77.5万円)の大台を突破し、銀も109ドルの史上最高値を更新する一方、ビットコイン(BTC)は87,000ドル(約1,349万円)付近で推移し、86,000ドルの正念場に直面しています。マクロ環境の不安定化により、資金の行き先が分かれる構図が浮き彫りになりました。日本では、株式会社メタプラネットが2025年12月期に1,046億円のビットコイン評価損を計上する一方、ビットコイン・インカム事業の好調により営業利益は当初予想を大幅に上回る見通しを発表しました。同社のサイモン・ゲロヴィッチ社長は「米国を除けば日本が企業によるビットコイン保有の伸びが最も大きい国」と指摘し、日本企業のBTC保有戦略が加速していることを示しました。規制面では、日本で暗号資産ETFが早ければ2028年にも解禁される見通しとなり、金融庁による制度整備が進められています。JPYC(日本円ステーブルコイン)は発行10兆円を目標とする世界戦略を発表しました。機関投資家の動向では、コインベース(Coinbase)の調査で機関投資家の7割が「ビットコインは割安」と判断していることが明らかになり、コロンビア第2位の年金基金がビットコイン投資機会を提供すると発表しました。技術面では、イーサリアム・ファウンデーション(Ethereum Foundation)が耐量子セキュリティを最重要課題とし新チームを設立し、ソラナ(Solana)がネットワーク停止の危機に直面しました。本稿では、金とビットコインの乖離、メタプラネットと日本企業動向、日本の規制動向、機関投資家の参入、技術・市場動向について詳しく解説します。


目次

金5,000ドル突破とビットコインの乖離拡大

金価格が史上初めて1トロイオンスあたり5,000ドルの大台を突破し、銀も109ドルの史上最高値を更新しました。一方、ビットコインは直近1週間で5〜8%下落し87,000ドル付近で推移しており、同じマクロ不安に直面しながらも資金の向かう先が分かれています。週足終値に向けて下落が続き、強気派は86,000ドルの正念場に直面しています。

金とビットコインの乖離の詳細は以下の通りです。第一に、金5,000ドル突破です。金価格は1トロイオンスあたり5,000ドル(約77.5万円)を超えて上昇しており、この動きは一時的なものではなく、市場の前提そのものが変わったことを示しています。コモディティ市場において歴史的な価格上昇が記録され、世界の資産時価総額ランキングの勢力図が大きく塗り替えられました。金の取引価格が史上初めて5,000ドルの大台を突破し、銀も同様に史上初めて109ドルの最高値を記録しました。金と銀が資産ランクトップ2を独占する形となり、ビットコインは完敗とも言える状況です。

金5,000ドル突破の背景は以下の通りです。米政治・金融不安:米国を中心とした政治・金融リスクの高まりが背景にあります。トランプ大統領の関税政策、政府閉鎖懸念、財政赤字拡大などが不安材料です。投資家は安全資産である金に資金を避難させています。1月25日報道の通り、金の時価総額がビットコインの19倍に拡大していました。さらに差が広がっています。中央銀行の買い:世界の中央銀行が金を買い増しています。特に新興国の中央銀行が米ドル依存を減らし、金準備を増やしています。需要が増加しています。インフレヘッジ:インフレ懸念が高まっています。金はインフレヘッジとして機能します。実物資産への需要が高まっています。

第二に、ビットコイン5〜8%下落です。直近1週間の市場では、米国を中心とした政治・金融リスクの高まりを背景に、ビットコインと金が対照的な値動きを示しました。同じマクロ不安に直面しながらも、資金の向かう先が分かれた点が特徴といえます。ビットコインは1週間で5〜8%下落しました。一方、金は上昇を続けました。ビットコインは米国先物市場の取引開始を前に上昇分を失い、下振れ要因が相次ぐ局面への警戒が高まりました。

ビットコイン下落の要因は以下の通りです。レートチェック懸念:1月24日報道の通り、日本当局が為替介入の前段階となるレートチェックに動いたとの報道がありました。為替市場の不安定化が暗号資産市場にも影響しています。ビットコイン(BTC)・リップル(XRP)価格が3%超の急落となりました。レートチェックと政府閉鎖懸念が重荷になっています。政府閉鎖懸念:1月30日が政府予算期限です。予算が成立しなければ、政府機関が閉鎖される可能性があります。市場では不確実性の高まりを警戒する声が広がっており、リスク資産が売られやすい環境です。FOMC控える:今週はFOMC(連邦公開市場委員会)による政策金利発表があります。市場は金利据え置きを予想していますが、FRB議長の発言次第では市場が急変する可能性があります。警戒感が高まっています。86,000ドル正念場:ビットコインは重要なサポートラインだった87,500ドルを下抜け、一時86,000ドル台まで売りが加速しました。86,000ドルが正念場です。ここを割り込むと、さらなる下落の可能性があります。強気派は踏ん張りどころです。

第三に、マクロ環境との乖離です。ビットコインは87,000ドル付近で推移しており、マクロ環境との乖離が拡大しています。金価格は5,000ドルを突破し上昇を続けています。一方、ビットコインは下落しています。本来、インフレヘッジとして機能するはずのビットコインですが、現状では金に劣後しています。「デジタルゴールド」としての地位が揺らいでいます。市場参加者は、ビットコインをリスク資産として捉えています。安全資産である金とは異なる動きを示しています。

マクロ環境との乖離の理由は以下の通りです。リスク資産としての性格:ビットコインはリスク資産として認識されています。不確実性が高まると売られます。金は安全資産として買われます。性格が異なります。機関投資家の慎重姿勢:一方で、コインベースの調査では機関投資家の7割が「ビットコインは割安」と判断しています。長期的には買いと見ていますが、短期的には慎重です。タイミングを見計らっています。規制不透明性:米国の規制が不透明です。CLARITY法案の審議が遅れています。1月22日報道の通り、少なくとも数週間遅れる見通しです。規制の明確化が遅れていることも、ビットコインの上値を抑えています。


メタプラネットと日本企業のBTC保有動向

株式会社メタプラネットが2025年12月期に1,046億円のビットコイン評価損を計上する一方、ビットコイン・インカム事業の好調により営業利益は当初予想を大幅に上回る見通しを発表しました。同社のサイモン・ゲロヴィッチ社長は「米国を除けば日本が企業によるビットコイン保有の伸びが最も大きい国」と指摘し、日本企業のBTC保有戦略が加速していることを示しました。

メタプラネットと日本企業の詳細は以下の通りです。第一に、メタプラネット1,046億円評価損です。メタプラネットは1月26日、2025年12月期通期連結業績予想を大幅に修正したと発表しました。同社のビットコイン・インカム事業が当初見込みを上回る成長を遂げた一方、年末時点での保有ビットコインに対する評価損計上により、最終損益は赤字転落する見通しとなりました。1,046億円という巨額の評価損です。ビットコイン価格の下落により、保有BTCの簿価が時価を下回りました。会計上、評価損を計上する必要があります。

メタプラネット1,046億円評価損の内容は以下の通りです。業績上振れ:ビットコイン・インカム事業が好調に推移し、売上高と営業利益は当初の予想を大幅に上回る見通しです。巨額の営業利益を計上する見込みです。ビットコインの貸出、オプション取引などで収益を上げています。ビットコイン・インカム事業が成功しています。最終赤字:一方、1,046億円の評価損計上により、最終損益は赤字となります。営業利益は黒字ですが、評価損が大きく、最終的には赤字です。株主にとっては厳しい結果です。しかし、評価損は会計上のものであり、実際に損失が確定したわけではありません。ビットコイン価格が回復すれば、評価益に転じます。長期保有前提:メタプラネットはビットコインを長期保有する方針です。短期的な価格変動に左右されません。評価損は一時的なものと捉えています。ビットコイン価格が長期的に上昇すると確信しています。株主への説明:株主に対して、評価損の性質を説明する必要があります。会計上の損失であり、実現損失ではないことを明確にする必要があります。長期的なビジョンを共有する必要があります。

第二に、米国除けば日本が1位です。メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチ社長は、米国を除いた場合、日本が企業によるビットコイン保有の伸びが最も大きい国であると指摘しました。日本企業のBTC保有が急速に拡大しています。メタプラネット、ANAP、KLab、TORICOなど多くの企業がビットコインを保有しています。1月23日報道の通り、ANAPが1,417BTC保有で国内3位に浮上しました。日本企業の動きが活発です。

米国除けば日本が1位の意義は以下の通りです。日本企業の積極姿勢:日本企業が積極的にビットコインを保有しています。企業財務の多様化を図っています。インフレヘッジとして活用しています。株主価値の向上を目指しています。米国以外で最大:米国は企業BTC保有で圧倒的です。ストラテジー(Strategy)、マイクロストラテジー(MicroStrategy)などが大量に保有しています。米国を除けば、日本が最大です。日本の存在感が高まっています。グローバルトレンド:企業がビットコインを保有する動きはグローバルトレンドです。日本がそのトレンドをリードしています。他国の企業も追随する可能性があります。市場が拡大します。規制環境:日本は暗号資産に関する規制が整備されています。企業が安心してビットコインを保有できる環境です。規制の明確化が企業参入を促進しています。


日本の暗号資産ETF解禁とJPYC世界戦略

日本で暗号資産ETFが早ければ2028年にも解禁される見通しとなり、金融庁による制度整備が進められています。大手金融機関が商品の開発に向けた動きを見せています。JPYC(日本円ステーブルコイン)は発行10兆円を目標とする世界戦略を発表し、インベスコ・アセット・マネジメントがブロックチェーン技術の解説資料を公開しました。

日本の規制動向の詳細は以下の通りです。第一に、日本ETF 2028年解禁です。日本国内において暗号資産を運用対象とする上場投資信託(ETF)の解禁が、早ければ2028年にも実現する見通しとなりました。金融庁による制度整備が進められる中、大手金融機関が商品の開発に向けた動きを見せています。日本でも暗号資産ETFが解禁される可能性が高まっています。米国では既にビットコイン現物ETF、イーサリアム現物ETFが上場しています。日本も追随する形です。

日本ETF 2028年解禁の内容は以下の通りです。2028年予定:早ければ2028年にも解禁される見通しです。約2年後です。金融庁が制度整備を進めています。法改正、規制枠組みの構築が必要です。時間がかかります。大手金融機関参入:大手金融機関が商品の開発に向けた動きを見せています。野村ホールディングス、SBI、楽天などが関心を持っていると見られます。具体的な企業名は明らかにされていませんが、大手が準備しています。投資機会拡大:暗号資産ETFが解禁されれば、個人投資家の投資機会が拡大します。証券口座から投資できます。暗号資産取引所の口座開設が不要です。ハードルが下がります。一般投資家も参加しやすくなります。市場拡大:日本の暗号資産市場が拡大します。ETFを通じた資金流入が期待されます。価格が上昇する可能性があります。日本が暗号資産市場で重要な位置を占めるようになります。

第二に、JPYC 10兆円目標です。JPYC(日本円ステーブルコイン)は発行10兆円を目標とする世界戦略を発表しました。インベスコ・アセット・マネジメント株式会社は、ブロックチェーン技術がもたらす金融の変革を解説した情報提供資料「『お金の世界』をブロックチェーンが変える。」を公開しました。ブロックチェーンが作る未来をやさしく解説しており、JPYCの世界戦略が紹介されています。JPYCは、日本円と1対1で連動するステーブルコインです。現在の発行額は数百億円程度と見られますが、10兆円を目指しています。大きな目標です。

JPYC 10兆円目標の内容は以下の通りです。世界戦略:JPYCは世界戦略を展開します。日本国内だけでなく、海外でも利用できるようにします。特にアジア太平洋地域での利用を想定しています。日本円の国際化に貢献します。1月25日報道の通り、アフリカでステーブルコインの需要が急速に拡大しています。JPYCもグローバル展開を目指しています。ブロックチェーン教育:インベスコがブロックチェーン技術の解説資料を公開しました。一般の人にもわかりやすく説明しています。ブロックチェーンへの理解を深めます。JPYCの利用が拡大します。実用化加速:1月25日報道の通り、JPYCは資産防衛手段として注目を集め、流通量が回復しています。「デジタルギフト」の受取先に採用されました。LINE NEXTとの協業も進んでいます。実用化が加速しています。利用シーンが拡大すれば、発行額も増加します。10兆円達成:10兆円は野心的な目標です。しかし、1月24日報道の通り、片山金融相がダボス会議で米ドル・日本円・ユーロのステーブルコインが交換できる市場が近い将来構築されるとの見通しを示しました。政府も支援する姿勢です。10兆円達成の可能性があります。


機関投資家の参入と市場認識

コインベースの調査で機関投資家の7割が「ビットコインは割安」と判断していることが明らかになりました。コロンビア第2位の年金基金がビットコイン投資機会を提供すると発表し、機関投資家の参入が加速しています。一方、コインベースCEOは世界的大手銀行が暗号資産を「存亡に関わる脅威」と認識していると指摘しました。Z世代の9.5%が暗号資産を保有しており、若年層への普及も進んでいます。

機関投資家動向の詳細は以下の通りです。第一に、機関投資家7割が割安判断です。コインベースが発表した「Charting Crypto: Q1 2026 Edition(2026年第1四半期 ビットコイン投資家意識調査報告)」によると、機関投資家の7割が「ビットコインは割安」と判断していることが明らかになりました。1月24日報道の通り、コインベースは2026年1〜3月期の暗号資産市場見通しを発表し、前向きな見通しを示していました。今回、機関投資家の意識調査結果が公表されました。7割が割安と判断しています。強気の見方です。

機関投資家7割が割安判断の意義は以下の通りです。長期的な買い:機関投資家は長期的な視点でビットコインを買いと見ています。短期的な価格変動に左右されません。割安と判断しているということは、今後の上昇を見込んでいます。買い増しの可能性があります。価格下落は買い場:現在、ビットコイン価格は87,000ドル付近で推移しています。10万ドルから大きく下落しています。機関投資家にとっては買い場です。割安な水準で購入できます。長期的には上昇すると確信しています。市場への影響:機関投資家が買い増せば、価格が上昇します。大規模な資金が流入します。市場が拡大します。7割が割安と判断していることは、ポジティブなシグナルです。慎重な実行:一方で、すぐに大量購入するわけではありません。タイミングを見計らっています。FOMC、政府閉鎖懸念などのイベントを見極めます。リスクを管理しながら慎重に実行します。

第二に、コロンビア年金基金参入です。コロンビア第2位の年金基金AFP プロテクシオン(AFP Proteccion)がビットコイン投資機会を提供すると発表しました。ビットコイン連動型ファンドへのアクセスを適格投資家に限定し、コロンビアの年金資産における中核配分は変更しないとしています。年金基金がビットコインに投資することは画期的です。南米での機関投資家参入が進んでいます。

コロンビア年金基金参入の内容は以下の通りです。第2位の規模:AFP プロテクシオンはコロンビア第2位の年金基金です。大規模な機関投資家です。その参入は市場に大きな影響を与えます。他の年金基金も追随する可能性があります。適格投資家限定:ビットコイン連動型ファンドへのアクセスは適格投資家に限定されます。一般の年金加入者には提供されません。リスク管理の観点です。適格投資家は、リスクを理解し、損失を許容できる投資家です。中核配分変更なし:コロンビアの年金資産における中核配分は変更しません。ビットコインはあくまでオプションです。年金資産の主要部分は従来の資産(株式、債券など)に投資します。ビットコインは補完的な位置付けです。南米での展開:南米で機関投資家の参入が進んでいます。エルサルバドルはビットコインを法定通貨にしています。アルゼンチンも暗号資産に関心を持っています。南米が暗号資産市場で重要な地域になりつつあります。

第三に、大手銀行が脅威認識です。暗号資産取引所コインベースのCEO、ブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏は、世界的大手銀行が暗号資産を「存亡に関わる脅威」と認識していると指摘しました。銀行が暗号資産を脅威と見ていることは興味深いです。銀行のビジネスモデルが脅かされています。暗号資産は銀行を介さずに送金、決済ができます。銀行の仲介機能が不要になります。銀行にとっては存亡の危機です。

大手銀行が脅威認識の内容は以下の通りです。銀行の仲介不要:暗号資産は銀行を介さずに送金、決済ができます。ピアツーピア(P2P)で直接取引できます。銀行の仲介機能が不要になります。銀行の収益源が失われます。送金手数料、決済手数料などが得られなくなります。DeFiの台頭:DeFi(分散型金融)が台頭しています。レンディング、借入、資産運用などが銀行を介さずにできます。DeFiプロトコルが銀行の機能を代替します。銀行の存在意義が問われています。ステーブルコインの普及:ステーブルコインの普及も脅威です。1月24日報道の通り、マッキンゼーのレポートによると、2025年のステーブルコイン取引額は35兆ドルに達しました。銀行預金の代替になり得ます。銀行から資金が流出します。対抗策:銀行は対抗策を講じています。1月24日報道の通り、UBSが富裕層顧客向けに暗号資産取引を提供する準備を進めています。銀行も暗号資産サービスを提供します。脅威を機会に変えようとしています。

第四に、Z世代9.5%保有です。お金に関する調査・研究組織「マネーインサイトラボ」(みんなの銀行とiBankマーケティングが共同運営)は、銀行アプリのリアルデータを基にした「2025年度最新暗号資産保有実態調査」を発表しました。Z世代(1990年代後半〜2010年代前半生まれ)の9.5%が暗号資産を保有していることが明らかになりました。約10人に1人が保有しています。若年層への普及が進んでいます。

Z世代9.5%保有の意義は以下の通りです。若年層の関心:Z世代は暗号資産に関心を持っています。デジタルネイティブ世代です。新しい技術への抵抗が少ないです。暗号資産を自然に受け入れています。クリプトサテライト:調査では「クリプトサテライト」という投資実態が明らかになりました。暗号資産を投資ポートフォリオの一部として保有しています。主要な投資対象は株式、投資信託などです。暗号資産は補完的な位置付けです。リスク分散の一環として保有しています。将来的な拡大:Z世代が今後も暗号資産を保有し続ければ、市場が拡大します。Z世代が年齢を重ね、所得が増加すれば、投資額も増えます。長期的な市場拡大が期待できます。教育の重要性:一方で、正しい知識を持つことが重要です。暗号資産はリスクが高いです。価格変動が激しいです。詐欺も多いです。教育が必要です。適切な知識を持って投資することが重要です。


技術・セキュリティ動向と市場トピック

イーサリアム・ファウンデーションが耐量子セキュリティを最重要課題とし新チームを設立しました。ソラナがネットワーク停止の危機に直面し、緊急パッチをリリースしました。チェーンリンク(Chainlink)がMEV回収ツール「Atlas(アトラス)」を買収し、RWA(現実資産)市場が100億ドルを突破しました。NFTマーケットプレイス「Nifty Gateway(ニフティ・ゲートウェイ)」が閉鎖を発表し、米国の冬の嵐がマイニングに影響を与えました。

技術・市場動向の詳細は以下の通りです。第一に、イーサリアム耐量子チームです。イーサリアム・ファウンデーションは、耐量子(post-quantum)セキュリティを最重要課題とし、新チームを設立しました。1月23日報道の通り、コインベースが量子脅威対策で専門家委員会を設立しました。量子コンピューターの脅威に対する対応が急がれています。イーサリアムも本格的に取り組みを開始しました。量子コンピューターは、現在の暗号技術を破る可能性があります。ブロックチェーンのセキュリティが脅かされます。対策が必要です。イーサリアムは耐量子暗号への移行を目指します。

第二に、ソラナ停止危機です。ソラナのネットワーク運用において、重大なセキュリティリスクとその対応プロセスが注目を集めています。開発チームが「緊急」としてリリースした修正パッチ「Agave v3.0.14」はネットワークを停止させる恐れのある深刻な脆弱性に対処するものです。ソラナはネットワーク停止の危機に直面しました。開発チームは緊急パッチをリリースしました。バリデーター(検証者)に対して、強制的にアップデートを促しました。ソラナ財団がとった「強硬手段」が議論を呼んでいます。ソラナは過去にも複数回ネットワーク停止を経験しています。安定性が課題です。今回は停止を回避できましたが、脆弱性が浮き彫りになりました。

ソラナ停止危機の内容は以下の通りです。深刻な脆弱性:修正パッチは、ネットワークを停止させる恐れのある深刻な脆弱性に対処するものです。具体的な内容は明らかにされていませんが、重大なリスクです。攻撃者がこの脆弱性を悪用すれば、ネットワークが停止する可能性がありました。緊急対応が必要でした。強制アップデート:ソラナ財団は、バリデーターに対して強制的にアップデートを促しました。通常、アップデートは任意です。しかし、今回は強制です。緊急性が高いことを示しています。一方で、中央集権的だとの批判もあります。分散型ネットワークの理念に反するとの指摘です。財団の権限が強すぎるとの懸念があります。新フェーズ:暗号資産取引所バックパック(Backpack)のCEOは、ソラナの新フェーズは「はるかに金融寄り」だと述べました。ソラナの最新フェーズは、ミームコイン主導で高揚していた時期と比べると、かなり派手さに欠けます。だが、それこそが狙いかもしれません。金融インフラとして成熟しつつあります。安定性、セキュリティが重視されています。

第三に、チェーンリンクAtlas買収です。2026年1月22日、主要なオラクルプラットフォームを提供するチェーンリンクが、トランザクション順序付けツール「Atlas」を買収したことを発表しました。Atlasは、MEV(最大抽出可能価値)回収ツールです。MEVは、トランザクションの順序を操作することで得られる利益です。マイナーやバリデーターが抽出します。一方、ユーザーは不利益を被ります。Atlasは、MEVを回収し、ユーザーに還元します。チェーンリンクは累計1,000万ドル(約15.5億円)超をDeFiに還元する「Chainlink SVR(Smart Value Recapture)」を拡大します。

第四に、RWA市場100億ドル突破です。米国債をトークン化した「RWA(現実資産)」市場が総額100億ドル(約1兆5,500億円)という重要な節目を迎えました。またサークルに関連する「USYC」の運用資産残高が、最大手であるブラックロックの「BUIDL」を上回り首位に立ちました。RWA市場が急拡大しています。実物資産をトークン化し、ブロックチェーン上で取引できるようにします。流動性が向上します。投資機会が拡大します。100億ドル突破は大きな節目です。サークルがブラックロックを超えたことも注目されます。ステーブルコイン発行企業がRWA市場でも存在感を示しています。

第五に、Nifty Gateway閉鎖です。NFTマーケットプレイスの先駆けとして知られる「Nifty Gateway」が2026年2月23日をもってプラットフォームを閉鎖することを発表しました。ジェミナイ(Gemini)傘下のNFTプラットフォームは、長期低迷が続く業界の主要な犠牲例として、2026年2月23日に閉鎖し、出金専用モードへ移行します。約6年の歴史に幕を閉じます。NFT市場の低迷が続いています。2021年のブーム時と比べて、取引量が大幅に減少しています。Nifty Gatewayは有名アーティストとのコラボレーションで知られていました。しかし、市場の縮小に耐えられませんでした。NFT市場の厳しさを示しています。

第六に、米冬の嵐マイニング影響です。冬の嵐「ファーン(Fern)」が米国各地を襲い、すでに100万人超が停電の影響を受けています。ファウンドリーUSA(Foundry USA)のハッシュレートが金曜以降に60%低下しました。1月23日報道の通り、米国で大寒波到来の恐れがあり、ビットコインマイニングにも影響する可能性が指摘されていました。実際に影響が出ています。ファウンドリーUSAは、米国最大級のマイニングプールです。そのハッシュレートが60%低下したことは、ビットコインネットワーク全体に影響します。ハッシュレートが低下すると、ブロック生成時間が長くなります。トランザクション処理が遅れます。一時的な影響ですが、マイニングの脆弱性を示しています。

第七に、その他の動向です。トランプ氏関与のWLFI(ワールド・リバティ・ファイナンシャル)と提携のスペースコインが「SPACE」トークンをローンチしました。1月24日、1月25日報道の通り、トランプ一族のWLFIが分散型衛星インターネットのスペースコインと提携しました。今回、SPACEトークンが正式にローンチされました。分散型物理インフラネットワーク(DePIN)を提供します。衛星通信を活用したDeFiです。ストラテジー共同創業者のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が「オポチュニスト(日和見主義者)がプロトコル変更を推し進めることがBTC最大の脅威」だと述べました。ビットコインのプロトコルに対する大きな変更は、慎重に検討され、まれであるべきだと以前から述べています。安易な変更は危険だとの見解です。英フィンテック大手のレボリュート(Revolut)がアメリカ市場での銀行事業拡大に向けた戦略を大きく転換しました。アメリカの銀行買収を断念し、銀行免許取得へ方針転換したとフィナンシャル・タイムズ(FT)が報道しました。


おわりに

2026年1月26日、暗号資産市場は金価格との対比が鮮明になり、資金の行き先が分かれる展開となりました。金が史上初めて5,000ドルの大台を突破し、銀も109ドルの史上最高値を更新する一方、ビットコインは直近1週間で5〜8%下落し87,000ドル付近で推移し、86,000ドルの正念場に直面しています。マクロ環境の不安定化により、安全資産である金に資金が集まり、リスク資産であるビットコインは売られています。「デジタルゴールド」としての地位が揺らいでいます。日本では、メタプラネットが1,046億円という巨額のビットコイン評価損を計上する一方、ビットコイン・インカム事業の好調により営業利益は当初予想を大幅に上回る見通しを発表しました。評価損は会計上のものであり、長期保有を前提とする同社にとっては一時的なものです。サイモン・ゲロヴィッチ社長が「米国を除けば日本が企業によるビットコイン保有の伸びが最も大きい国」と指摘し、日本企業のBTC保有戦略が加速していることを示しました。日本で暗号資産ETFが早ければ2028年にも解禁される見通しとなり、金融庁による制度整備が進められています。大手金融機関が商品の開発に向けた動きを見せており、個人投資家の投資機会が拡大します。JPYCは発行10兆円を目標とする世界戦略を発表し、日本円ステーブルコインのグローバル展開を目指しています。機関投資家の動向では、コインベースの調査で7割が「ビットコインは割安」と判断しており、長期的には強気の見方が主流です。コロンビア第2位の年金基金がビットコイン投資機会を提供すると発表し、南米での機関投資家参入が進んでいます。一方、コインベースCEOは世界的大手銀行が暗号資産を「存亡に関わる脅威」と認識していると指摘し、銀行のビジネスモデルが脅かされていることを示しました。Z世代の9.5%が暗号資産を保有しており、若年層への普及が進んでいます。技術面では、イーサリアム・ファウンデーションが耐量子セキュリティを最重要課題とし新チームを設立し、ソラナがネットワーク停止の危機に直面しました。チェーンリンクがMEV回収ツール「Atlas」を買収し、RWA市場が100億ドルを突破するなど、インフラ整備が進んでいます。NFTマーケットプレイス「Nifty Gateway」が閉鎖を発表し、NFT市場の低迷が続いています。2026年は短期的には厳しい展開が予想されますが、機関投資家の7割が割安と判断し、日本でのETF解禁、企業保有の拡大など、長期的なファンダメンタルズは改善しています。投資家は、短期的な価格変動と金との対比に動揺せず、長期的な視点を持つことが重要です。機関投資家が割安と判断していることは、将来的な上昇を見込んでいることを示しています。日本企業のBTC保有戦略が加速していることも、長期的な成長を確信している証拠です。忍耐強く、冷静に市場を見守り、リスク管理を徹底し、余裕資金の範囲内で投資を行ってください。

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