2026年1月1日、新年を迎え、暗号資産市場の2026年展望が相次いで発表されています。米Bitwise(ビットワイズ)が2026年暗号資産市場の10大予測を発表し、ビットコインの史上最高値更新、米国でETF(上場投資信託)100本超の上場、アイビーリーグ大学基金の投資参入などを予測しました。機関投資家の需要加速と規制改善で強気相場が再来する可能性を示唆しています。グレースケール(Grayscale)も2026年のビットコイン最高値更新を予測し、AI(人工知能)・DeFi(分散型金融)・ステーブルコインを重要な投資テーマとして挙げました。
日本では、業界有識者9人が2026年のWeb3関連トレンドを予測しています。RWA(Real World Assets、現実資産)トークン化、AI×ブロックチェーン、金商法(金融商品取引法)移行、予測市場など注目トレンドが解説されています。前々々々々日報道の申告分離課税導入(2028年)で変わる日本市場と投資家へのアドバイスも紹介されています。日本の暗号資産市場が大きく変わる転換期を迎えています。
一方、2026年のビットコイン市場については、専門家の強気見通しとチャート分析の弱気示唆が対立しています。金融緩和の進行により市場へ莫大な流動性が供給され、ビットコイン価格が上昇する可能性がある一方、米中間選挙がリスクとの見方もあります。エックスウィン(XWIN)リサーチは、2026年初頭のビットコイン市場が明確な方向性を欠いた高ボラティリティのレンジ局面にあるとし、3つのシナリオと注視すべきオンチェーン指標を提示しています。
本稿では、Bitwise・グレースケール2026年予測と有識者Web3トレンド、2026年市場展望強気vs弱気とエックスウィン3シナリオ、その他重要トピックについて解説します。
Bitwise・グレースケール2026年予測と有識者Web3トレンド──10大予測BTC最高値・ETF100本超・アイビーリーグ参入、グレースケールAI・DeFi・ステーブルコイン、日本有識者9人RWA・AI×ブロックチェーン・金商法移行
米Bitwiseが2026年暗号資産市場の10大予測を発表し、ビットコインの史上最高値更新、米国でETF100本超の上場、アイビーリーグ大学基金の投資参入などを予測しました。グレースケールも2026年のビットコイン最高値更新を予測し、AI・DeFi・ステーブルコインを重要な投資テーマとして挙げました。日本では、業界有識者9人が2026年のWeb3関連トレンドを予測しています。
2026年予測の詳細は以下の通りです。第一に、Bitwise 10大予測の概要です。米Bitwiseが2026年暗号資産市場の10大予測を発表しました。主な予測は以下の通りです(詳細な10項目はソースを参照)。(1)ビットコインの史上最高値更新:2025年3月に記録した史上最高値12.6万ドル(約1,953万円)を2026年に更新する。規制改善、機関投資家の需要加速が背景にある。(2)米国でETF100本超の上場:前々々々々々日報道の通り、2026年に100本超のETF申請が見込まれています。ビットコイン、イーサリアムに加え、XRP、ソラナ、ポリゴンなど多様なETFが上場する。(3)アイビーリーグ大学基金の投資参入:ハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学などのアイビーリーグ大学基金が暗号資産に本格投資する。前々々々々日報道の通り、ハーバード大学は既にビットコインを保有しています。2026年はさらに多くの大学基金が参入する。(4)機関投資家の需要加速:年金基金、保険会社、資産運用会社などが暗号資産への投資を拡大する。ETFの多様化、規制整備により、投資しやすい環境が整う。(5)規制改善:米国トランプ政権下で規制が明確化される。CLARITY法案が成立する見込み。SEC(米証券取引委員会)の暗号資産に対する姿勢が友好的になる。
第二に、Bitwise予測の根拠です。Bitwiseが強気予測を行う根拠は以下の通りです。(1)トランプ政権の暗号資産支援:トランプ大統領は暗号資産推進派です。規制整備、戦略的ビットコイン備蓄の検討など、暗号資産業界に友好的な政策を実施する見込み。(2)機関投資家の参入拡大:前々々々々日報道の通り、機関投資家の参入が市場構造を変えています。4年サイクル終焉論が浮上し、持続的上昇局面に入った可能性がある。(3)ETF市場の拡大:前々々々々々日報道の通り、2026年に最大400億ドル(約6.2兆円)の資金流入が見込まれています。ETF市場の拡大により、投資家が簡単に暗号資産に投資できる。(4)実用性の向上:前々々々日報道の通り、ステーブルコイン、RWA(現実資産のトークン化)など、実用性のあるユースケースが成長しています。暗号資産が実社会で使われるようになる。(5)グローバルな採用拡大:米国だけでなく、欧州、アジア、中南米など、世界中で暗号資産の採用が拡大している。Bitwiseの10大予測は、暗号資産市場の2026年強気相場を示唆しています。
第三に、グレースケール2026年予測です。グレースケールが2026年のビットコイン最高値更新を予測しました。さらに、AI・DeFi・ステーブルコインなど暗号資産市場の重要な投資テーマとなる項目も挙げました。グレースケールの予測は以下の通りです。(1)ビットコイン最高値更新:2026年にビットコインが史上最高値12.6万ドル(約1,953万円)を更新する。規制整備、機関投資家の参入、企業の財務戦略としての採用が背景にある。(2)AI:AI関連の暗号資産プロジェクトが成長する。AI×ブロックチェーンの融合が進む。前々々々々々日報道の通り、ブラックロック(BlackRock)がAI関連投資が米国株式市場を牽引すると分析しています。暗号資産市場でもAIが重要テーマになる。(3)DeFi:次世代DeFiが成長する。実用性の高いDeFiサービスが登場する。RWAを活用したレンディング、インテントベースの取引など。前々々々々日報道の通り、Coinbase Ventures(コインベース・ベンチャーズ)が次世代DeFiを注目分野として挙げています。(4)ステーブルコイン:ステーブルコイン市場が拡大する。決済、国際送金、企業の財務管理で活用が広がる。前々々々々々日報道の通り、ブラックロックがステーブルコインを金融の架け橋として位置づけています。グレースケールの予測は、ビットコイン最高値更新とともに、実用性のあるユースケース(AI、DeFi、ステーブルコイン)が成長することを示唆しています。
第四に、日本有識者9人Web3トレンド予測です。業界有識者9人が2026年のWeb3関連トレンドを予測しました。主な注目トレンドは以下の通りです。(1)RWA(現実資産)トークン化:不動産、株式、債券、コモディティなど、現実資産のトークン化が拡大する。前々々日報道の通り、RWAプロトコルのTVL(総ロック価値)が分散型取引所(DEX)を追い抜き、DeFi第5位のカテゴリーになりました。2026年はさらに拡大する見込み。前々々々々々日報道の通り、日本でもST(セキュリティ・トークン)市場が拡大しています。(2)AI×ブロックチェーン:AIとブロックチェーンの融合が進む。AIエージェント、AIによるセキュリティ監査、AIによる市場分析など。前々々々日報道の通り、Coinbase VenturesがAIとロボット技術を注目分野として挙げています。(3)金商法移行:日本の暗号資産規制が、資金決済法から金融商品取引法(金商法)へ移行する可能性がある。金商法に移行すると、暗号資産が証券として扱われる。投資家保護が強化される一方、規制が厳格化される。(4)予測市場:ポリマーケット(Polymarket)など、予測市場が注目される。ブロックチェーンを活用した予測市場が、政治、スポーツ、経済などの予測に使われる。(5)申告分離課税導入で変わる日本市場:前々々々々日報道の通り、2028年から申告分離課税20%が導入されます。税制改正により、日本の暗号資産市場が活性化する。投資家へのアドバイスとして、長期保有、分散投資、実用性のあるプロジェクトへの投資などが挙げられています。
第五に、日本市場の展望です。有識者9人の予測を総合すると、日本の暗号資産市場は以下の方向性が見えてきます。(1)規制整備の進展:金商法移行、申告分離課税導入など、規制整備が進む。投資環境が改善する。(2)RWA・STの拡大:前々々日報道の通り、デジタル証券株式会社(DS社)が3億円(約1.9百万ドル)を調達しました。前々々日報道の通り、DCJPYが九州フィナンシャルグループなどで共同検討されています。RWA・ST市場が本格的に拡大する。(3)企業の暗号資産採用:前々日報道の通り、メタプラネットが698億円(約4.5億ドル)のビットコインを購入しました。TORICO、KLab、ANAP、HODL 1など、企業の暗号資産採用が継続する。(4)Web3産業の育成:AI×ブロックチェーン、予測市場、ゲーム、メタバースなど、Web3産業が育成される。日本政府がWeb3を成長戦略として位置づけている。2026年は、日本の暗号資産市場が大きく変わる転換期となる可能性があります。
第六に、Bitwise・グレースケール・日本有識者予測の共通点です。Bitwise、グレースケール、日本有識者の予測には、以下の共通点があります。(1)実用性への転換:投機から実用へ、期待から実用へ、市場が転換する。ステーブルコイン、RWA、AI、DeFiなど、実際に使われるユースケースが成長する。(2)機関投資家の本格参入:大学基金、年金基金、保険会社などが本格的に参入する。ETFの多様化により、投資しやすい環境が整う。(3)規制整備の進展:米国CLARITY法案、日本の税制改正など、規制整備が進む。規制整備により、市場が成熟する。(4)ビットコイン最高値更新:Bitwise、グレースケールともに、2026年のビットコイン最高値更新を予測している。機関投資家の需要、規制改善が背景にある。2026年は、暗号資産市場が投機から実用へ、個人投資家から機関投資家へ、構造的に変化する年となる可能性があります。
2026年市場展望強気vs弱気とエックスウィン3シナリオ──金融緩和追い風莫大流動性供給、米中間選挙リスク、専門家強気チャート弱気対立、3シナリオ高ボラティリティレンジ
2026年のビットコイン市場について、金融緩和の進行により莫大な流動性が供給され価格が上昇する可能性がある一方、米中間選挙がリスクとの見方もあります。専門家の強気見通しとチャート分析の弱気示唆が対立しています。エックスウィンリサーチは、2026年初頭のビットコイン市場が明確な方向性を欠いた高ボラティリティのレンジ局面にあるとし、3つのシナリオと注視すべきオンチェーン指標を提示しています。
2026年市場展望の詳細は以下の通りです。第一に、金融緩和追い風莫大流動性供給です。暗号資産取引所兼ウォレット企業アブラ(Abra)のビル・バーハイト(Bill Barhydt)CEOは、金融緩和の進行により市場へ莫大な流動性が供給され、2026年にビットコイン価格が上昇する可能性があるとの見方を示しました。金融緩和とは、中央銀行(FRB、日銀など)が金融政策を緩和することです。具体的には、利下げ、量的緩和(国債買い入れ)などを実施します。金融緩和により、以下の効果があります。(1)市場への流動性供給:中央銀行が国債を買い入れることで、市場に資金が供給される。(2)金利の低下:利下げにより、企業や個人が資金を借りやすくなる。(3)リスク資産への投資増加:金利が低下すると、預金や債券の利回りが低下する。投資家はより高いリターンを求めて、株式、暗号資産などのリスク資産に投資する。バーハイトCEOは、2026年に金融緩和が進行すると予測しています。FRBが利下げを実施する可能性がある。日銀も利上げペースを緩める可能性がある。金融緩和により、莫大な流動性が市場に供給され、ビットコイン価格が上昇する可能性があります。
第二に、米中間選挙リスクです。一方、米中間選挙がリスクとの見方もあります。2026年11月に米中間選挙が実施されます。中間選挙では、上院(100議席の約3分の1)、下院(全435議席)が改選されます。中間選挙のリスクは以下の通りです。(1)政治的不確実性:選挙結果により、トランプ政権の政策が変わる可能性がある。共和党が上院・下院の多数を失うと、トランプ政権の政策実行力が低下する。暗号資産推進政策が頓挫する可能性がある。(2)市場のボラティリティ増加:選挙期間中、市場のボラティリティが増加する。投資家がリスク資産から資金を引き揚げる可能性がある。(3)規制強化のリスク:選挙結果により、暗号資産規制が強化される可能性がある。民主党が勝利すると、規制が厳格化される懸念がある。中間選挙は、2026年後半の暗号資産市場に影響を与える可能性があります。
第三に、専門家強気チャート弱気対立です。2026年のビットコイン価格予測について、専門家の強気見通しとチャート分析の弱気示唆が対立しています。専門家(Bitwise、グレースケール、前々々々々々日報道の有識者7人など)は、ビットコインが2026年に最高値を更新すると予測しています。平均12.3万ドル(約1,907万円)、強気派は18万〜25万ドル(約2,790〜3,875万円)を予測しています。根拠は、機関投資家の参入、規制整備、金融緩和、企業の採用拡大などです。一方、チャート分析では、弱気を示唆するパターンが見られます。(1)4年サイクルのパターン崩壊:前々々々々日報道の通り、半減期後初の年足赤に向かうリスクが指摘されています。従来の4年サイクルが崩れる可能性がある。(2)下降トレンドの継続:2025年10月以降の下落基調が継続する可能性がある。8万ドル(約1,240万円)を割り込むと、さらに下落する懸念がある。(3)重要サポートの喪失:前々日報道の通り、ビットコインと主要アルトコインは急激な売りに直面しています。重要なサポートライン(支持線)を割り込むと、大幅な下落の可能性がある。専門家とチャートの見解が対立しており、2026年のビットコイン市場は不透明です。
第四に、エックスウィン3シナリオです。エックスウィンリサーチは、2026年初頭のビットコイン市場が明確な方向性を欠いた高ボラティリティのレンジ局面にあるとし、3つのシナリオを提示しています。シナリオA(ベースシナリオ、レンジ継続):マクロ経済と金融政策のねじれにより、レンジ局面が継続する。ビットコインは8万ドル〜10万ドル(約1,240万〜1,550万円)で推移する。高ボラティリティが続く。確率:50%程度。シナリオB(強気シナリオ、上昇再開):金融緩和、規制整備、機関投資家の参入により、上昇が再開する。ビットコインは12万ドル〜15万ドル(約1,860万〜2,325万円)に達する。史上最高値を更新する可能性もある。確率:30%程度。シナリオC(弱気シナリオ、調整深化):高金利環境の継続、AIバブル崩壊、中間選挙リスクにより、調整が深化する。ビットコインは6万ドル〜8万ドル(約930万〜1,240万円)まで下落する。長期的な弱気相場に入る可能性もある。確率:20%程度。エックスウィンは、ベースシナリオとして高ボラティリティのレンジ局面を想定しています。
第五に、注視すべきオンチェーン指標です。エックスウィンリサーチは、2026年のビットコイン市場を占う上で、以下のオンチェーン指標を注視すべきとしています。(1)取引所への純流入(Net Flow):取引所への資金流入が増えると、売り圧力が高まる。取引所からの資金流出が増えると、長期保有が増える。前々々々々々日報道の通り、取引所にあるXRP供給量が8年ぶり低水準となっています。これは強気のサインです。(2)保有者構成(LTH vs STH):LTH(Long Term Holder、長期保有者)が増えると、市場が安定する。STH(Short Term Holder、短期保有者)が増えると、ボラティリティが高まる。前々々々々日報道の通り、LTH優位の市場構造となっています。(3)MVRV比率:Market Value(時価総額)とRealized Value(実現価値)の比率。MVRV比率が高いと、割高。MVRV比率が低いと、割安。(4)取引所残高:取引所に保有されているビットコインの量。取引所残高が減少すると、売り圧力が低下する。これらのオンチェーン指標を注視することで、市場の方向性を判断できます。
第六に、2026年試練の年か実需拡大で転機かです。多くのアナリストは、ビットコインが2026年にかけて厳しい局面を迎え、2025年後半からの下落基調が続くとみています。一方で、価格が軟化する中でも、決済インフラの成熟が進み、ビットコインを交換手段として使うハードルが下がることで、実社会での有用性にとっては転機の年になる可能性があるとの見方も出ています。試練の年の根拠:(1)下落基調の継続:2025年10月のフラッシュクラッシュ以降、下落基調が続いている。(2)高金利環境:FRBの利下げペースが遅い。高金利環境が続く。(3)AIバブル崩壊リスク:前々々々々々日報道の通り、AIバブル崩壊がビットコインにとって最大のリスクです。実需拡大で転機の根拠:(1)決済インフラの成熟:ライトニングネットワーク、レイヤー2ソリューションなど、決済インフラが成熟している。(2)ステーブルコインの普及:前々々々々々日報道の通り、ステーブルコイン市場が2,450億ドル(約38兆円)に成長しました。決済での活用が拡大している。(3)実用性の向上:RWA、DeFi、AIなど、実用性のあるユースケースが成長している。2026年は、価格面では試練の年となる可能性がある一方、実需面では転機の年となる可能性があります。
その他重要トピック──暗号資産億万長者2025年巨額損失10月急落直撃、トレジャリー企業動向焦点BTC年始相場、チャート分析下落局面重要サポート
暗号資産業界の億万長者たちが2025年に巨額損失を被りました。ビットコイン保有企業ストラテジー(Strategy)の会長であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏をはじめ著名な暗号資産業界幹部が、10月に発生したフラッシュクラッシュによる損失もあり、2025年に数十億ドル規模の資産を失いました。ビットコイン年始相場では、トレジャリー企業の動向が焦点となっています。チャート分析では、下落局面での重要サポートが注目されています。
その他トピックの詳細は以下の通りです。第一に、暗号資産億万長者2025年巨額損失です。暗号資産業界の億万長者たちが2025年に巨額損失を被りました。ビリオネア指数(Bloomberg Billionaires Index)によると、主な損失は以下の通りです。(1)マイケル・セイラー氏:ストラテジー会長。2025年に約50億ドル(約7,750億円)以上の資産を失った。10月のフラッシュクラッシュが直撃した。ストラテジーの株価が暴落した。(2)チャンポン・ジャオ(CZ)氏:バイナンス(Binance)創設者。2025年に約30億ドル(約4,650億円)以上の資産を失った。バイナンスの時価総額が減少した。(3)その他の業界幹部:コインベース(Coinbase)、リップル(Ripple)などの幹部も損失を被った。10月のフラッシュクラッシュとは、2025年10月11日に発生したビットコインの急落です。ビットコインが数時間で約20%下落しました。原因は、大口投資家の売却、レバレッジ取引の清算連鎖などと言われています。フラッシュクラッシュにより、暗号資産業界の億万長者たちの資産が大幅に減少しました。2026年、彼らの資産が回復するかが注目されます。
第二に、トレジャリー企業動向焦点です。暗号資産ビットコイン市場は2025年10月11日のフラッシュクラッシュ以降、継続的な下落基調が続いています。大口買い手であるトレジャリー企業の動向は、2026年前半の相場を占う上で大きな分かれ目となる可能性があります。トレジャリー企業とは、企業の財務戦略としてビットコインを保有する企業です。前々日報道の通り、メタプラネットが698億円(約4.5億ドル)のビットコインを購入しました。ストラテジーが672,497BTCを保有しています。トレジャリー企業の動向が焦点となる理由は以下の通りです。(1)大口買い手:トレジャリー企業は、ビットコイン市場の大口買い手です。継続的に購入することで、価格を下支えしています。(2)購入ペースの維持:トレジャリー企業が購入ペースを維持すれば、価格が安定する。購入ペースが鈍化すれば、価格が下落する可能性がある。(3)資金調達の成否:トレジャリー企業は、社債発行、株式発行などで資金を調達し、ビットコインを購入している。資金調達が成功すれば、購入を継続できる。資金調達が失敗すれば、購入が停止する。前々々日報道の通り、メタプラネットは約2カ月半沈黙を保っていました。市場では資金調達の遅れが懸念されていました。しかし、実際には継続的に購入していたことが明らかになりました。2026年前半、トレジャリー企業の購入動向が相場の分かれ目となります。
第三に、チャート分析下落局面重要サポートです。ビットコインと主要アルトコインは急激な売りに直面していますが、強気派が防衛する下落局面での重要サポートはどこでしょうか。ビットコインの重要サポートは以下の通りです(概算、詳細はチャート分析を参照)。(1)第1サポート:8.5万ドル(約1,318万円)前後。このサポートを維持できれば、反発の可能性がある。(2)第2サポート:8万ドル(約1,240万円)前後。このサポートを割り込むと、さらに下落する可能性がある。(3)第3サポート:7.5万ドル(約1,163万円)前後。このサポートを割り込むと、長期的な弱気相場に入る可能性がある。主要アルトコインの重要サポートも同様に分析されています。イーサリアム、XRP、ソラナなど、それぞれ重要なサポートラインがあります。投資家は、これらのサポートラインを注視し、リスク管理を徹底する必要があります。
第四に、その他の動向です。(1)2026年Web3関連トレンド:前述の通り、有識者9人がRWA、AI×ブロックチェーン、金商法移行、予測市場などを注目トレンドとして挙げています。(2)Bitwise 10大予測:前述の通り、ビットコイン最高値更新、ETF100本超、アイビーリーグ参入などを予測しています。(3)グレースケール予測:前述の通り、ビットコイン最高値更新、AI・DeFi・ステーブルコインを重要テーマとして挙げています。(4)金融緩和の追い風:前述の通り、金融緩和により莫大な流動性が供給される可能性があります。(5)米中間選挙のリスク:前述の通り、2026年11月の中間選挙がリスクとなる可能性があります。(6)専門家強気vsチャート弱気:前述の通り、専門家とチャート分析の見解が対立しています。(7)エックスウィン3シナリオ:前述の通り、高ボラティリティのレンジ局面がベースシナリオです。2026年は、不透明な市場環境の中、複数のシナリオを想定し、柔軟に対応する必要があります。
おわりに
2026年1月1日、新年を迎え、暗号資産市場の2026年展望が相次いで発表されています。米Bitwiseは2026年暗号資産市場の10大予測を発表し、ビットコインの史上最高値更新、米国でETF100本超の上場、アイビーリーグ大学基金の投資参入などを予測しました。機関投資家の需要加速と規制改善で強気相場が再来する可能性を示唆しています。グレースケールも2026年のビットコイン最高値更新を予測し、AI・DeFi・ステーブルコインを重要な投資テーマとして挙げました。両社の予測は、2026年の暗号資産市場に対する強気見通しを示しています。
日本では、業界有識者9人が2026年のWeb3関連トレンドを予測し、RWAトークン化、AI×ブロックチェーン、金商法移行、予測市場などが注目トレンドとして挙げられました。申告分離課税導入(2028年)で日本市場が大きく変わる転換期を迎えています。規制整備の進展、RWA・STの拡大、企業の暗号資産採用、Web3産業の育成が期待されています。Bitwise、グレースケール、日本有識者の予測に共通するのは、実用性への転換、機関投資家の本格参入、規制整備の進展、ビットコイン最高値更新です。
一方、2026年のビットコイン市場については見解が分かれています。金融緩和の進行により莫大な流動性が供給され価格が上昇する可能性がある一方、米中間選挙がリスクとの見方もあります。専門家の強気見通しとチャート分析の弱気示唆が対立しており、エックスウィンリサーチは明確な方向性を欠いた高ボラティリティのレンジ局面をベースシナリオとしています。3つのシナリオ(レンジ継続50%、上昇再開30%、調整深化20%)と注視すべきオンチェーン指標(取引所純流入、保有者構成、MVRV比率、取引所残高)を提示しています。
暗号資産業界の億万長者たちは2025年に巨額損失を被り、10月のフラッシュクラッシュが直撃しました。ビットコイン年始相場では、トレジャリー企業の購入動向が2026年前半の相場の分かれ目となる可能性があります。チャート分析では、8.5万ドル、8万ドル、7.5万ドルの重要サポートが注目されています。
市場は、強気予測(Bitwise、グレースケール)と不透明な現実(高ボラティリティレンジ、専門家vsチャート対立)が交錯する状況です。2026年は、実用性への転換、機関投資家の本格参入、規制整備の進展という構造的変化が進む一方、価格面では試練の年となる可能性があります。しかし、決済インフラの成熟、実需拡大により、実社会での有用性にとっては転機の年となる可能性もあります。投資家は、短期的な価格変動に一喜一憂せず、Bitwiseやグレースケールが示す長期的なファンダメンタル(機関投資家参入、規制整備、実用性向上)と、エックスウィンが示す短期的なリスク(高ボラティリティ、中間選挙、オンチェーン指標)の両方を理解し、バランスの取れた投資判断を行うことが重要です。複数のシナリオを想定し、リスク管理を徹底し、余裕資金の範囲内で投資を行ってください。2026年が皆様にとって実りある年となりますように。
