2025年12月6日、ブラックロック(BlackRock)のビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4,200億円(約27億ドル)が流出したことが明らかになりました。上場以来最長の流出超過を記録し、機関投資家の資金流出が年末に向けて続いています。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べましたが、市場に衝撃が走っています。
東証プライム上場のKLab(クラブ)は、ビットコインと金を財務資産に組み込む「デュアル・ゴールド・トレジャリー戦略」を実施すると発表しました。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当します。日本の上場企業が金とビットコインを組み合わせた財務戦略を採用するのは画期的です。
メタプラネット(Metaplanet)は12月5日、保有するビットコインを担保として、新たに5,000万ドル(約77億円相当)の借入を行ったことを発表しました。調達した資金はビットコインの追加購入に充てられ、同社のBTC戦略が一層拡大しています。
金融庁の証券取引等監視委員会(監視委)は12月5日、暗号資産発行業者のフィスコに対し、自社発行の暗号資産の価格を不当に吊り上げ、決算上の損失計上を回避し虚偽記載を行ったとして、1,500万円の課徴金納付を勧告しました。クシムにも1,200万円の課徴金納付を勧告しています。
ビットコインは12月6日に9万ドル(約1,395万円)を割り込み、8万8,000ドル台まで下落しました。年末に向けて上値の重い展開が続いています。
本稿では、ブラックロックIBIT流出、KLabデュアル戦略、メタプラネット追加借入、フィスコ・クシム課徴金、BTC価格動向、その他重要動向について解説します。
ブラックロックIBIT、5週連続4200億円流出・上場以来最長──「正常な動き」も市場に衝撃
ブラックロック(BlackRock)のビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4,200億円(約27億ドル)が流出したことが明らかになりました。上場以来最長の流出超過を記録し、機関投資家の資金流出が年末に向けて続いています。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べましたが、市場に衝撃が走っています。
ブラックロックIBIT流出の意義と背景は以下の通りです。第一に、5週連続流出の記録です。IBITは2024年1月に上場して以来、最も長い流出期間を記録しています。過去5週間で約27億ドル(約4,200億円)が流出し、上場以来最大の交換サイクルに直面しています。ビットコイン価格が12万5,100ドル(約1,939万円)から8万ドル台前半へ35%急落した直近数週間で、機関投資家が大量に売却しました。
第二に、運用資産額の減少です。IBITの運用資産額は、10月のピーク時から大幅に減少しています。ビットコインETF全体では、価格が12万5,000ドルから8万ドル台前半へ急落した期間で数十億ドル規模の資金流出を記録しました。現在の総運用資産残高(AUM)は約1,090億ドル(約16兆9,000億円)で、実質的に1年間の成長が帳消しとなる「ワイプアウト」の年となりました。
第三に、「正常な動き」との説明です。ブラックロックの事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べ、ETFでは利益確定や年末のリバランスによる流出が起きることは珍しくないとしています。機関投資家は、年末に向けてポートフォリオを調整し、利益を確定する傾向があります。ビットコインが11月に史上最高値を更新したため、利益確定の売りが出ているとの見方です。
第四に、市場への影響です。IBITからの流出は、ビットコイン価格に下落圧力をかけています。ETFは現物市場でビットコインを売却するため、大量の流出は価格下落につながります。ビットコインは12月6日に9万ドルを割り込み、8万8,000ドル台まで下落しました。年末に向けて上値の重い展開が続いています。
第五に、他のETFとの比較です。ブラックロックIBITだけでなく、他のビットコインETFからも流出が続いています。ビットコインETF全体で約490億ドル(約7兆6,000億円)の資産が消失し、1年分の成長が帳消しとなりました。一方、XRP ETFは13日連続流入で暗号資産ETF史上最長記録を更新しており、資金がアルトコインETFに流れている可能性があります。
第六に、長期的な見通しです。一部のアナリストは、現在の流出は一時的なものであり、2026年に向けて再び流入が始まると予測しています。21シェアーズ(21Shares)共同創業者のオフィーリア・スナイダー氏は、ビットコインが2025年初頭に記録した値動きを2026年に再現することは難しい可能性が高いと述べました。一方、トム・リー氏は「世界の退職貯蓄者がビットコインへの資産配分を始めれば、採用規模は200倍になる」と指摘しており、長期的には楽観的です。
KLab、BTC&金デュアル・ゴールド・トレジャリー戦略36億円発表──東証プライム上場企業が新戦略採用
東証プライム上場のKLab(クラブ)は、ビットコインと金を財務資産に組み込む「デュアル・ゴールド・トレジャリー戦略」を実施すると発表しました。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当します。日本の上場企業が金とビットコインを組み合わせた財務戦略を採用するのは画期的です。
KLabデュアル戦略の意義は以下の通りです。第一に、デュアル・ゴールド・トレジャリー戦略の内容です。KLabは、ビットコインを「デジタルゴールド」、金を「フィジカルゴールド」と位置づけ、両者を組み合わせた財務戦略を実施します。約51億円の資金調達のうち、36億円をビットコインと金の購入に充当します。具体的な配分比率は明らかにされていませんが、両者をバランスよく保有することでリスク分散を図る狙いです。
第二に、日本企業初の試みです。メタプラネット(Metaplanet)がビットコイン専門の財務戦略を採用していますが、金とビットコインを組み合わせた戦略は日本の上場企業として初めてです。米国では、一部の企業がビットコインと金を組み合わせた財務戦略を採用していますが、日本では前例がありません。KLabの発表は、日本企業の財務戦略に新しい選択肢を提供します。
第三に、ビットコインと金の相関性です。ビットコインと金は、インフレヘッジ資産として共通点があります。金は数千年の歴史を持つ価値保存手段であり、ビットコインは「デジタルゴールド」として近年注目されています。両者を組み合わせることで、伝統的資産と新興資産のバランスを取り、リスク分散を図ることができます。ビットコイン価格が下落した際には金が安定性を提供し、金価格が停滞した際にはビットコインが成長性を提供します。
第四に、資金調達の詳細です。KLabは、第三者割当増資により約51億円を調達します。このうち36億円をビットコインと金の購入に充当し、残りは事業資金や運転資金に使用します。資金調達の引受先は明らかにされていませんが、機関投資家が含まれると見られます。
第五に、市場への影響です。KLabの発表により、他の日本企業もビットコインや金を財務資産に組み込む可能性があります。メタプラネットのビットコイン戦略が注目を集める中、KLabのデュアル戦略は新しいモデルを提示しました。今後、日本企業の財務戦略が多様化する可能性があります。
メタプラネット、77億円追加借入でBTC保有拡大──BTC担保レンディング活用、戦略的買い増し継続
メタプラネット(Metaplanet)は12月5日、保有するビットコインを担保として、新たに5,000万ドル(約77億円相当)の借入を行ったことを発表しました。この借入は2025年12月1日付で実行されています。調達した資金の使い道について、同社はビットコインの追加購入に充てると明言しており、BTC戦略が一層拡大しています。
メタプラネット追加借入の意義は以下の通りです。第一に、BTC担保レンディングの活用です。メタプラネットは、保有するビットコインを担保として5,000万ドル(約77億円)を借り入れました。BTC担保レンディングは、ビットコインを売却せずに資金調達できる手法です。ビットコインの長期保有を維持しながら、追加購入資金を確保できます。ストラテジー(Strategy)のマイケル・セイラー(Michael Saylor)会長が提唱する「永久保有」戦略と同様です。
第二に、戦略的買い増しの継続です。メタプラネットは、ビットコイン価格が下落した局面でも買い増しを継続しています。今回の借入により、さらに追加購入を行う予定です。同社は「ビットコインの長期的な価値上昇を確信している」としており、下落局面を買い場と捉えています。政府系ファンドが8万ドル台で買い増していたことをブラックロックCEOが明らかにしたように、大口投資家は下落局面を買い場としています。
第三に、株価への影響です。メタプラネットの株価は12月6日時点で393円前後で推移しています。直近のチャートでは長期的な調整局面を経て下げ止まりの兆候が見られます。新たな資金調達の発表を受けて市場の関心を集めており、「底打ち」の可能性が指摘されています。
第四に、ビットコインマガジン第3号発売です。メタプラネットが手掛けるBitcoin Magazine Japanの創刊第3号となる「THE FREEDOM ISSUE」が、12月9日に発売されることが明らかになりました。同社はビットコイン啓蒙活動も積極的に展開しており、日本のビットコイン市場の成長を牽引しています。
第五に、市場への影響です。メタプラネットの積極的なビットコイン購入は、日本の暗号資産市場に影響を与えています。同社は「アジアのマイクロストラテジー」を目指しており、日本企業のビットコイン採用を促進する役割を果たしています。KLabがデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を発表したのも、メタプラネットの成功事例が影響している可能性があります。
フィスコ・クシム課徴金勧告、暗号資産評価損不計上で虚偽記載──金融庁監視委、各1500万円・1200万円
金融庁の証券取引等監視委員会(監視委)は12月5日、暗号資産発行業者のフィスコに対し、自社発行の暗号資産の価格を不当に吊り上げ、決算上の損失計上を回避し虚偽記載を行ったとして、1,500万円の課徴金納付を勧告しました。クシムにも1,200万円の課徴金納付を勧告しています。
フィスコ・クシム課徴金勧告の意義は以下の通りです。第一に、暗号資産評価損不計上の問題です。フィスコとクシムは、仮想通貨の評価損を適切に計上せず、有価証券報告書に虚偽記載を行いました。具体的には、自社発行の暗号資産の価格を不当に吊り上げることで、評価損の計上を回避しました。監視委は、これが投資家保護の観点から重大な問題であると判断しました。
第二に、課徴金額の詳細です。フィスコには1,500万円、クシムには1,200万円の課徴金納付が勧告されました。課徴金額は、虚偽記載の規模や影響度に基づいて算定されます。フィスコの方が虚偽記載の規模が大きかったため、課徴金額も高くなりました。
第三に、日本の暗号資産規制の強化です。金融庁は、暗号資産業界に対する監視を強化しています。フィスコとクシムへの課徴金勧告は、暗号資産発行業者に対する厳格な監視姿勢を示すものです。暗号資産業界全体に、適切な会計処理と情報開示の重要性を訴えています。
第四に、市場への影響です。フィスコとクシムへの課徴金勧告により、暗号資産発行業者は会計処理と情報開示をより慎重に行う必要があります。虚偽記載が発覚すれば、課徴金だけでなく、信用失墜や事業停止のリスクもあります。投資家保護の観点から、透明性の高い情報開示が求められます。
BTC 9万ドル割れで上値重く、リスクオフ・シグナル点灯──2022年弱気相場入りに酷似との指摘も
ビットコインは12月6日に9万ドル(約1,395万円)を割り込み、8万8,000ドル台まで下落しました。年末に向けて上値の重い展開が続いており、リスクオフ・シグナルが点灯しています。一部のアナリストは、現在の市場構造が2022年第1四半期──弱気市場が始まった局面──とますます似てきていると指摘しています。
ビットコイン価格動向の分析は以下の通りです。第一に、9万ドル割れです。ビットコインは12月5日夕方に9万ドルを割り込み、8万8,140ドルまで下落しました。11月以降の下落幅は19%に達し、調整局面が続いています。一方、S&P500は史上最高値まであと1%未満にまで迫っており、ビットコインとの乖離が鮮明です。
第二に、リスクオフ・シグナルの点灯です。CryptoQuant(クリプトクアント)の複合指標によるリスクオフ・オシレーターは「高リスク」ゾーン付近に留まっています。これは歴史的に調整局面に先行し、持続的な強気トレンドの可能性を弱める水準とされます。9万ドルで攻防が続く中、さらなる調整リスクが指摘されています。
第三に、2022年弱気相場との類似性です。最新の分析では、現在の市場構造が2022年第1四半期──弱気市場が始まった局面──とますます似てきていると指摘されました。2022年は、FTX破綻、Terra/Luna崩壊、Celsius破綻など、複数の大型破綻が連鎖し、ビットコインは6万9,000ドルから1万5,000ドルまで約78%下落しました。ただし、CryptoQuantのキ・ヨンジュCEOは、2022年のような大暴落は起きにくいと分析しています。
第四に、年内10万ドル突破の可能性です。一部のアナリストは、年内に10万ドル(約1,550万円)突破の可能性があると指摘しています。FRB(米連邦準備制度理事会)の政策転換と信用不安が追い風になる可能性があります。ビットコインは金曜日に4%下落して8万8,140ドルまで沈みましたが、中央銀行による政策転換と信用不安の高まりを背景に、急反発という形で縮小する可能性が高いとの見方があります。
第五に、テクニカル分析です。楽天ウォレット(Rakuten Wallet)のマトリックス法によるテクニカル分析では「夜明け到来、底入れまでもう一息」と評価されています。ビットコインは8万4,000ドルから反発しましたが、9万3,000ドル付近で売り圧力に直面し、強気センチメントはやや後退しました。年初価格である9万3,000ドルが重要水準とされています。
その他の重要動向──メタマスク予測市場、カサシウスコイン2000BTC動く、ド・クォン12年求刑、クラリティ法案遅滞
メタマスク(MetaMask)が12月4日、トラストウォレット(Trust Wallet)が12月2日に予測市場機能を相次いで発表しました。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し暗号資産で取引できるようになります。メタマスクはポリマーケット(Polymarket)と連携し、ウォレット内で完結する予測市場取引を実現します。予測市場の普及が加速しています。
長らく休眠状態だった2つのカサシウスコイン(Casascius Coins)──それぞれビットコインで1,000BTCを裏付け資産として持つ──が12月6日に動きがあったことが確認されました。これにより、13年以上にわたり保管されていた総額1億7,900万ドル(約277億円)超のビットコインが解放されました。カサシウスコインは、物理的なコインの形でビットコインを保管する初期の試みで、コレクターアイテムとなっています。13年ぶりの動きは市場に衝撃を与えました。
米国の連邦検察官が、テラフォーム・ラボ(Terraform Labs)共同創業者のド・クォン(Do Kwon)氏に対し、懲役12年を求刑しました。ド・クォン氏は、Terra/Luna崩壊による約400億ドル(約6兆2,000億円)の損失に関与したとして起訴されています。検察は、同氏が投資家を欺き、市場を操作したと主張しています。判決は2026年初頭に予定されており、暗号資産業界の重要な裁判として注目されています。
暗号資産に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解を示しました。3つの争点が議論のハードルだと指摘しています。具体的には、(1)証券とコモディティの区別、(2)DeFiの扱い、(3)ステーブルコイン規制です。トランプ政権が暗号資産推進を掲げる中、法案の早期成立が期待されていましたが、遅滞する可能性があります。
米証券取引委員会(SEC)が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定です。ジーキャッシュ(Zcash)創設者ゾーコ・ウィルコックス(Zooko Wilcox)氏を含む専門家がパネリストとして参加し、暗号資産の匿名技術と監視措置について議論を行います。プライバシー重視の暗号資産に対する規制当局の姿勢が注目されます。
ウィズダムツリー(WisdomTree)が12月4日、Lido(リド)プロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場しました。運用資産約5,000万ドル(約77億5,000億円)でドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始されました。ステーキング報酬を投資家に還元する仕組みで、イーサリアム投資の新しい選択肢を提供します。
米ナスダック上場企業ストライブ(Strive)がMSCI(エムエスシーアイ)に対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付しました。同社は7,500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張しています。MSCIは、ビットコイン保有が資産の50%超の企業を指数から除外する提案を検討していますが、ストライブは反対姿勢を示しました。
米国の投資家は、かつてほど暗号資産の購入を検討していないようです。金融業界の自主規制団体であるFINRA(金融取引業規制機構)が実施した調査によれば、投資家のリスク選好が全体的に低下しているという。暗号資産購入意欲も後退しており、市場の成熟化とリスク回避姿勢が鮮明です。
21シェアーズ(21Shares)が米国証券取引委員会の承認を得て、スイ(SUI)の価格に連動する初のレバレッジETFをナスダックに上場しました。日次リターンの2倍を提供する商品で、スイエコシステムに関連する初のETFとなります。アルトコインETF市場が多様化しています。
SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始しました。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布します。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられます。日本企業のNFT活用事例が増えています。
ビットマイン(BitMine)は今週もETHの押し目買いを実施し、9万7,650イーサリアム(約3,000億円)を追加購入しました。アーカム(Arkham)のデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達し、ETH総供給量の3.16%を占めています。大口投資家の買い増しが続いています。
分散型予測市場のポリマーケット(Polymarket)が、ユーザーと相対して取引を行う内部マーケットメイカーチームの人材採用を進めていることが報じられました。市場の流動性向上が狙いです。
おわりに
2025年12月6日は、ブラックロックIBITからの5週連続4,200億円流出という衝撃的なニュースが報じられ、上場以来最長の流出超過を記録した歴史的な一日となりました。機関投資家の資金流出が年末に向けて続いており、ビットコインETF全体で約490億ドルの資産が消失し、1年分の成長が帳消しとなる「ワイプアウト」の年となりました。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と説明していますが、利益確定や年末のリバランスによる流出が想定を超える規模となっています。一方、XRP ETFは13日連続流入で暗号資産ETF史上最長記録を更新しており、資金がアルトコインETFに流れている可能性が指摘されています。
KLabのビットコインと金を組み合わせた「デュアル・ゴールド・トレジャリー戦略」36億円発表は、日本企業の財務戦略に新しい選択肢を提供する画期的な取り組みです。メタプラネットのビットコイン専門戦略とは異なり、伝統的資産の金と新興資産のビットコインを組み合わせることで、リスク分散を図りながらインフレヘッジを実現します。東証プライム上場企業がこのような戦略を採用することで、他の日本企業にも影響を与える可能性があります。
メタプラネットの77億円追加借入によるBTC保有拡大は、同社の「永久保有」戦略が継続していることを示しています。BTC担保レンディングを活用することで、ビットコインを売却せずに追加購入資金を確保し、戦略的な買い増しを継続しています。株価は下げ止まりの兆候が見られ、「底打ち」の可能性が指摘されています。ビットコインマガジン第3号の発売も控えており、ビットコイン啓蒙活動も積極的に展開しています。
フィスコとクシムへの課徴金勧告は、金融庁が暗号資産業界に対する監視を強化していることを示しています。暗号資産評価損不計上による虚偽記載は、投資家保護の観点から重大な問題であり、暗号資産発行業者は適切な会計処理と情報開示を徹底する必要があります。日本の暗号資産規制が成熟化する中、透明性の高い市場環境の整備が進んでいます。
ビットコインの9万ドル割れと上値の重さは、年末に向けた調整局面を示唆しています。リスクオフ・シグナルが点灯し、2022年弱気相場入りとの類似性も指摘される中、一部のアナリストは年内10万ドル突破の可能性も示唆しています。FRBの政策転換と信用不安が追い風になる可能性があり、短期的な調整と長期的な強気相場の両方のシナリオが存在します。
メタマスク予測市場機能、カサシウスコイン2,000BTC動く、ド・クォン12年求刑、クラリティ法案遅滞、SEC プライバシー円卓会議、ウィズダムツリーステーキング型ETH ETP、ストライブ反対書簡、FINRA調査、21シェアーズSUIレバレッジETF、SBI VCトレード&サッポロビールNFT、ビットマインETH買い増し、ポリマーケット内部マーケットメイカーなど、多様な動きがありました。
ブラックロックIBIT流出、KLabデュアル戦略、メタプラネット追加借入、フィスコ・クシム課徴金、BTC価格調整という5つの大きな流れが、暗号資産市場の構造変化を示しています。短期的な価格変動や資金流出に惑わされず、日本企業の財務戦略多様化、規制環境の成熟化、機関投資家の長期的な参入という本質的な変化を冷静に見極め、長期的な視点で市場と向き合ってください。リスク管理を徹底し、余裕資金の範囲内で投資を行いましょう。
